2009.08.28
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お~い、2学期が始まったでぇ!

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

初めて夏の甲子園のグラウンドに立った本校野球部。

今大会屈指の左腕投手を有する強豪・智弁和歌山相手に、初出場とは思えないミスのない落ち着いた戦いぶりで、最後まで善戦してくれた。残念ながら甲子園での初勝利はならなかったが、ここまで頑張った選手には大きな拍手を送りたい。

さて、応援団関係の仕事を任されていた身として、特に印象的だったのが、智弁和歌山のチアリーダー、ブラスバンドの動きだ。大きな声での挨拶、きびきびとした動き、周囲への配慮などが実に爽やかで、何もかもが「大人」だった。

あんなふうに生徒を育てたい・・・。野球とは違った意味で、すごくいいお手本を見せてもらったような、今回の甲子園だった。

アルプススタンドの使い方も、さすが常連校、完璧だった。こちらが入場しているのにいっこうに姿を見せず、でも応援団が座るであろう座席は四角く確保されていて、一般の人はその外へ座っていっている。

やがて、「C」の文字を描くべく、どこにどう座るか、まず赤白の帽子を座席に置き、そこに生徒が順に入場して座るという、極めてスムーズで無駄のない着席ぶり。これだと、時間ギリギリでいいわけで、生徒たちにとってもありがたい話だ。

要するに、《事前にしっかりと考え、的確な指示を出し、確実にそれに従わせる》ことがキチンとできているということ。

何もこれは甲子園の応援に限ったことではない。ふだんの学校生活における教科指導、生活指導、クラス指導・・・全てにおいて共通して言えることだ。改めて、本校が新しい一歩を踏み出すのであれば、まずはこの点を全員がしっかり認識した上で、実際の行動として示すべきだと強く感じた。

さて、そんなこんなで全くといっていいほど「休み」がないまま終わった夏休み。26日からは2学期が始まっている。

お盆が終わると、8月の終わりまで一気に時間が過ぎていくような、そんな焦りを毎年感じていた子どもの頃・・・。大人になり、夏休みが「休み」でなくなった今も、同じような気分になるから不思議だ。

我が子が小さかった頃は、やれ自由研究だの、サマーワークだの、別に親がやらされているわけじゃないのに、同じように焦っていた。

「早くやらんと、休みが終わってしまうで~」

そんな言葉が日増しに多くなり、すでに過ぎていった日々を恨みつつ、言っても仕方のないコトバがつい口に出てしまう。

「長い休みがあったのに、いったい何してたんやぁ~」

今ではもう、笑い話にしかならない会話だが、今まさに現在進行形だというお家にとっては、笑ってばかりもいられないだろう。

振り返って、我が身を思う・・・

マラソン復帰をめざしてこの夏、頑張ってランニングをしようと思っていたのに、甲子園出場のドタバタでシンデレラ帰宅になる日が続き、嬉しい誤算。飲んでバタンキューの状態では、そんな余裕すら持てなかった。

何、甘えたことを言ってるんや! 時間は作るもんやで~

そう、その通り!

その気になればちょっと早起きして、走る時間ぐらいつくれるはず。要するに「その気がない」だけなのだ。

言うは易し、行うは難し・・・

生徒に言う前に自分に問いかけてみろよと言わざるを得ない。
あぁ、情けない・・・

えっ? 今からでも遅くないって??

そう、その通り!

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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