2009.08.14
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甲子園出場! 変貌の兆しが・・・

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

第91回全国高校野球選手権滋賀大会で、3連覇をめざす近江高校を7-1で破り、甲子園初出場を決めた本校硬式野球部。

1999年、前身の八日市女子高校が男女共学の滋賀学園高校に変わったと同時に創部され、昨夏までの10大会で最高位は3年前の準優勝。あと一歩が待たれていたところに、悲願の優勝旗が舞い降りた。

保護者やOB、地域の人たちに支えられながら積み重ねてきた地道な努力が、ようやく花開いたと言っていいだろう。

学校ではさっそく、父母と教師の会、課外活動後援会、野球部保護者、同窓会などの担当者で実行委員会を組織し、応援体制について検討を始めた。

しかし、何もかもが初めての経験とあって、これまでの出場校から資料を取り寄せながら、手探り状態でスタート。まさにドタバタの作業という感じだ。夏季休暇中ということで、海外研修やクラブ活動で手が離せない教員も多く、数人で手分けしながらの作業が連日深夜0時過ぎまで続いている。

僕が担当しているのは、父母教の事務局と応援バス等の輸送責任者。あちこちから電話は入るし、決めなければならないことは多いし、とにかく忙しい。

ところが、不思議に疲れが残らない。いろいろわからないことだらけで、何かと不安もあるが、それ以上に、こんな経験をさせてもらえることへの感謝があるからかもしれない。

いくらしたいといっても、自分の力だけではできない経験だし、限られた時間に、外部との交渉も含め、何千人という人たちを「甲子園」という、ある意味《特別な》空間に送り届ける作業をするという面白さ・・・。

野球のプレーが、一瞬のきらめきの連続であるように、今やっている準備も、それに似たトキメキを感じている。

8月5日の抽選会で決まった対戦校は、5年連続17回目の出場を果たした伝統ある強豪校。好投手・岡田を擁する和歌山代表の智弁和歌山高校だ。すばらしい試合を予感させるような相手に決まり、気持ちも新たに甲子園応援に向けての本格的な準備が始まった。

7日には、甲子園応援に向けて急遽全校登校日を設け、体育館で全校応援について説明した後、応援練習を行った。あわせて応援バスの乗車希望地と家族の参加者調査をし、生徒+保護者応援バスの配車計画を練り始めた。

応援バスにはこの他、ブラスバンド、チアリーダー、市役所関係、課外活動後援会、野球部保護者&OB会、一般募集ツアーの各バスがあり、すべてをこちらで一括管理しなければならない。

経験された方ならご存じだろうが、甲子園応援バスには細かな規定がたくさんあって、台数も最大50台に限定されているなど、勝手気ままに自由に乗り付けられるわけではない。もちろん、試合開始時間に遅れるわけにはいかないし、高速道路の渋滞等も考慮のうえ、十分な余裕を持って出発し、途中のSAなどで時間調整をしながら甲子園まで行くことになる。

同じ関西圏で、距離的にはさほど苦にならないが、全部で50台近くになりそうな応援バスを、いかにスムーズに、待ち時間少なく甲子園まで走らせ、球場に応援団を送り届けることができるか・・・。主幹バス会社と協力しながら検討を重ねている。

で、これを書いている昨日(8日)、夜に一応すべての配車計画が完了。あとは10日の全校登校日を経て、12日の試合当日に臨む段取りになっていたところ・・・

今日(9日)の試合が雨天順延になり、以後の大会日程がすべて1日遅れになった。

12日の試合が13日になり、まさにお盆。高速道路の渋滞予測のレッドゾーンに引っかかり、バス担当者としては頭の痛いところだ。運行の時間読みが、とても難しくなった。

加えて、13日になったことで応援に行ける生徒や保護者もいれば、逆に行けなくなった生徒や保護者もいて、再度、応援バス配車計画も作り直さなければならない。

また一から仕切り直しだ・・・。

熱帯低気圧が台風に発達し、10日朝には西日本に接近するというニュースもあり、なんだか天気もどうなるかといった感じ・・・。13日に試合があるかどうかも怪しい状況らしい。

まぁ、これが公開される金曜日(14日)には試合が終わり、結果が出ていると思うが・・・。

今年、僕がリーダとして進めている「学校改革プロジェクト」に重なるような、ドラマチックな大変身にふさわしい、素晴らしいプレーを見せてくれることを大いに期待したい!

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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