前回、前々回からの続きです。
本郷小で行っている「本小キッズラジオ」
平成19年からは「書き込む際にはハンドルネームを使う」というルールに変更しました。
ところが、またまたトラブル発生!とほほほ・・・・。
どんな「とほほほ・・・・」だったのか?
その1
書き込み数が前年度ほど多くない。中にはしばらく書き込まれない番組もありました。校内放送では、「今日はリクエストがありませんでした。」といったアナウンスをしなければならない状況が何回も発生。とほほほ・・・・。
その2
ハンドルネーム(ネットワーク上のニックネーム)ですが、「ねこちゃん」や「太郎君」などならまだよかったのですが、「・・・・・」や「AGBD」などのような意味が分からないネームにしてしまう児童も出てきてしまいました。
休み時間に教室から書き込んでいる二人の児童の様子を、ある日そっと観察したことがありましたが、こんな会話でした。
「ハンドルネームどうする?」
「うーん、適当でいいや。」
「おもしろいほうがいいよ。」
といった遊び感覚。放送室のパソコンから放送をするために書き込みを読んでいる児童が困っていることなど想像もしていないわけです。とほほほ・・・・。
情報委員もこの状況に危機感を感じていました。
「どうする?」
と投げかけたところ、まず学年で「ハンドルネームの書き込みをどうするか。」話し合ってもらい、児童会の代表委員会で決定してもらうことになりました。
その結果、『名前の書き込みは、本名でも、ハンドルネームでもどちらでもよい。なおハンドルネームを使う場合は、分かりやすいネームにすること。』
と決まりました。
「本小キッズ広場 書き込みのルール」は、このルールで現在までに至っています。不適切な書き込みはまったく見られず、書き込み数も番組の差はありますが、順調に回復しました。児童は自分たちの力でネット利用のルールを見直し、解決していったのです。
現在の状況は、ハンドルネームを使う児童はめったに見られず、本名での書き込みがほとんどです。校内放送と連携しているため、ハンドルネームがアナウンスされても、
「えっ、それだれ?」
と、返って不安をあおる結果になってしまうのでしょう。
ネットの大きな特徴は、『匿名性』ですが、校内のような狭く限られた社会の中ではかえって匿名は否定されていくのではないでしょうか。
というわけで、次回はこの『ネットの匿名性』について考えてみたいと思います。
(左上の写真:放送室でパソコンの書き込みを見ながらアナウンスをしている情報委員の児童たちです。)
本郷小で行っている「本小キッズラジオ」
平成19年からは「書き込む際にはハンドルネームを使う」というルールに変更しました。
ところが、またまたトラブル発生!とほほほ・・・・。
どんな「とほほほ・・・・」だったのか?
その1
書き込み数が前年度ほど多くない。中にはしばらく書き込まれない番組もありました。校内放送では、「今日はリクエストがありませんでした。」といったアナウンスをしなければならない状況が何回も発生。とほほほ・・・・。
その2
ハンドルネーム(ネットワーク上のニックネーム)ですが、「ねこちゃん」や「太郎君」などならまだよかったのですが、「・・・・・」や「AGBD」などのような意味が分からないネームにしてしまう児童も出てきてしまいました。
休み時間に教室から書き込んでいる二人の児童の様子を、ある日そっと観察したことがありましたが、こんな会話でした。
「ハンドルネームどうする?」
「うーん、適当でいいや。」
「おもしろいほうがいいよ。」
といった遊び感覚。放送室のパソコンから放送をするために書き込みを読んでいる児童が困っていることなど想像もしていないわけです。とほほほ・・・・。
情報委員もこの状況に危機感を感じていました。
「どうする?」
と投げかけたところ、まず学年で「ハンドルネームの書き込みをどうするか。」話し合ってもらい、児童会の代表委員会で決定してもらうことになりました。
その結果、『名前の書き込みは、本名でも、ハンドルネームでもどちらでもよい。なおハンドルネームを使う場合は、分かりやすいネームにすること。』
と決まりました。
「本小キッズ広場 書き込みのルール」は、このルールで現在までに至っています。不適切な書き込みはまったく見られず、書き込み数も番組の差はありますが、順調に回復しました。児童は自分たちの力でネット利用のルールを見直し、解決していったのです。
現在の状況は、ハンドルネームを使う児童はめったに見られず、本名での書き込みがほとんどです。校内放送と連携しているため、ハンドルネームがアナウンスされても、
「えっ、それだれ?」
と、返って不安をあおる結果になってしまうのでしょう。
ネットの大きな特徴は、『匿名性』ですが、校内のような狭く限られた社会の中ではかえって匿名は否定されていくのではないでしょうか。
というわけで、次回はこの『ネットの匿名性』について考えてみたいと思います。
(左上の写真:放送室でパソコンの書き込みを見ながらアナウンスをしている情報委員の児童たちです。)


鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)
栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。
同じテーマの執筆者
-
京都教育大学付属桃山小学校
-
福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任
-
北海道札幌養護学校 教諭
-
元徳島県立新野高等学校 教諭
-
京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
大阪市立放出小学校 教諭
-
長野県公立小学校非常勤講師
-
浦安市立美浜北小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
尼崎市立小園小学校 教諭
-
千代田区立九段中等教育学校
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
