2009.06.04
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

きっかけはカーラジオからのニュース ~本小キッズラジオ~

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭 鷺嶋 優一

 今日は私の勤務している栃木県河内郡本郷小学校で行っている「本小キッズラジオ」についてご紹介します。
 本校では、平成16年より校内Webページの運営を開始しました。(校内ですから外部の人は見られません。)当時、私の研究テーマは「コンピュータネットワークを利用した伝え合い活動」でした。使われていなかった古いパソコンを各学年教室に設置。LANケーブルで配線し、クラスのページ・委員会やクラブ活動のページなど幾つかのコーナーを作って子どもたちにページを見た感想を書き込んでくださーいと利用を促しました。最初はめずらしがって利用する子どももいましたが、すぐに使ってもらえなくなりました。結構忙しい子どもたち。教室に1台しかなければわざわざ画面を見に行くことはあまりないからです。「感想を書き込んだらみんなが見てくれるよ。」とお願いしても、盛り上がりませんでした。
「どうやったら子どもたちが使ってくれるだろう・・・・・・。」
 そんなことを悩みながら自宅に向けて車を走らせていた平成17年2月。カーラジオから、「○○社長が○○放送株を取得・・・・」というニュースが流れてきました。それを聞きながら、「これだ。」と思わず声を挙げました。
 頭の中にひらめいたのは、ポータルサイトとラジオの融合。これをヒントにしたらということ。つまり、Webページに書き込まれた内容を校内放送で紹介したらどうだろうということです。
 さっそく翌年の平成18年からWebページのトップ画面を変更。月曜日から金曜日まで5つのコーナーを作り校内放送の番組とWebページが連動するようにしました。放送室にもパソコンを設置。番組の内容は児童会の情報委員のアイデアを生かして決めました。「本小キッズラジオ」の誕生です。
 昨年度の例で紹介します。
月曜日、お友達紹介
火曜日、アンケート機能を生かしたランキング
水曜日、なぞなぞコーナー
木曜日、CDリクエスト
金曜日、キャラクター募集コーナー
といった内容です。情報委員は給食中の校内放送で、番組の紹介をしたり、クイズの問題を出したりします。一般の子どもたちは、教室のパソコンからアンケートに答えたり、なぞなぞの答えを書き込んだり、CDのリクエストをしたりといったように利用します。そして書き込んだ児童の名前や内容は、次の週に給食中の校内放送で紹介されるというわけです。
 子どもたちは自分の名前が呼ばれると大喜び。ネットワークの利用数は飛躍的に伸びました。
 しかし喜んでいたのもつかの間。いろいろとトラブルも発生したのでした。
 続きは次回。
(左上の画像が「本小キッズ広場」本校の校内Webページトップ画面です。)
pc.jpg

鷺嶋 優一(さぎしま ゆういち)

栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭
この春、勤務校が変わりました。異動したての新鮮な気持ちをダイレクトにつづりたいと思います。そして「ICTと幸せ」についても小学校教育の視点から考えます。

同じテーマの執筆者
  • 樋口 万太郎

    京都教育大学付属桃山小学校

  • 石丸 貴史

    福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任

  • 郡司 竜平

    北海道札幌養護学校 教諭

  • 中原 正治

    元徳島県立新野高等学校 教諭

  • 中川 宣子

    京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

  • 大吉 慎太郎

    大阪市立放出小学校 教諭

  • 清水 智

    長野県公立小学校非常勤講師

  • 齋藤 大樹

    浦安市立美浜北小学校 教諭

  • 宮澤 大陸

    東京都東大和市立第八小学校

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop