2009.04.10
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環境が人を変える

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長 安居 長敏

4月1日の午後、新年度に合わせて職員室の机配置を変えたり、別の部屋へ移動したりと、年に一度の「大シャッフル」があった。

明けて2日から、新しい部署での仕事がスタートし、さっそく午前に各学年、午後からは校務分掌ごとの会議をもった。

同じ部屋でも、人が変われば雰囲気が変わるし、同じ人でも、まわりの顔ぶれが違えば働きぶりも変わってくる。

もちろん、新しい環境になったばかりの今の状態が、この先ずっと続くとも限らないし、時間とともに変化していくとは思う。

しかし、新しい環境に身を置いたときの「ココロの揺らぎ」は、基本的に、人を前向きにさせるものだと思う。

自分が変わるかも・・・

多かれ少なかれ、そんな期待や夢を持ち、ちょっぴり元気になれる。そして、ちょっと背伸びした自分を見せようと頑張ってみたりする。

環境によって左右されるなんて、意志が弱いなぁと思う人がいるかもしれないが、自分を振り返ってみればわかるはずだ。

確かに、自分もそうだった・・・と。

環境が変わるときは、最大の「変身」=成長のチャンスだ。

同じ流れの中、安定した毎日を送っている間は、変わろうと思ってもなかなか変われない。また、変わっていたとしてもその実感が薄く、自分への自信としてなかなか積み上がっていかない。

それが、ひとたび流れが途切れたり、流れの速さや方向が変わったり、合流したり枝分かれしたりすると、考えることが何倍にもふくれあがる。

考えることが多くなれば、今まで見えていなかったことが見えてくる。いろいろなことが見えてくると、そこでまた考える・・・

そんなふうにして、イヤでも人は育つ。

自然に、自らの力で、どんどん育っていく。

新年度がスタートしたこの時期・・・、こんな「おいしい」チャンスを逃す手はないと思う。

☆縁あって、この場に登場させていただくことになりました。
 どうぞよろしくお願いします。

安居 長敏(やすい ながとし)

滋賀学園中学高等学校 校長・学校法人滋賀学園 理事・法人本部事務局 総合企画部長
私立高校で20年間教員を務めた後、コミュニティFMを2局設立、同時にパソコンサポート事業を起業。再び学校現場に戻り、21世紀型教育のモデルとなる実践をダイナミックに推進中。

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