2008.09.11
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

「この夏の体験が・・・」

元徳島県立新野高等学校 教諭 中原 正治

空は秋空、もう夏の盛りは過ぎて、
残暑の微妙な暑さ寒さに、
普段何気なく過ごしている細々としたことが、
気にとまるときですね。

夏休みも終わって、学校の授業の時間割も一回り終わりました。
生徒も学校の生活に慣れてきたようです。
もちろん教員も同じですね。
お母さん方もそうかもしれません。

徳島の普通科高校は
この時期に文化祭体育祭を実施する学校がほとんどです。
実業高校は作品などの関係か、
もう少し後に文化祭をするようです。

授業中、残りは宿題にするという課題を取り組みながら、
「せんせ、おれな。
     生まれてこのかた、16年間
宿題というものをしたことがないねん。」と
「そうかあ、それやったら、
この宿題が  初体験やな!」
頑張ってみいや!」
「やめとくわ」
生徒はそれぞれに自分の状況について感じています。
1年生のクラスに9月になって
まだ授業に顔を見せない生徒が二人います。
担任に聞くと・・・
ちょっと難しいとのこと。

この夏の体験が一人一人に何をもたらせているのでしょうか。
「メディア・リテラシー」の授業で、
この夏の自分にとっての「5大ニュースを書こう」と、課題を出しました。

「北京オリンピック」が一番多かったですね。
「局地的な集中豪雨」
「打ち上げ花火を見た。きれかった。」
高校3年らしく、
「履歴書を書いた」
「面接練習」
「職場見学」
「オープンキャンパス」
「AO入試」・・・
個人的には、
「ばあちゃんの手伝いで、米運びをした。」
「家にアリが頻繁に出現!」
「一日の半分、寝てた。」
「友達とお泊り」
「エアコンから水が漏れた」
徳島の阿波踊りについて書いたのはクラスで一人。
全国的に有名になった阿波踊りも、
徳島の田舎ではあまり実感のないものです。

ニュースは聞く人に伝わるように、
具体的に「そうか!すごいね。」と、
わかるように書くことが
インパクトがあるとアドバイスすることで、
だいぶ面白い内容になりました。

4月初めに比べて
読み応えがありますね。

【写真上】夏の盛りのアブラゼミ

【写真下】9月の情報授業でタイピング練習をしているところ
080911_a.jpg080911_b.jpg

中原 正治(なかはら まさはる)

徳島県立新野高等学校 教諭
50代は、タイピングコンクールでシニアの部に振り分けられました。情報化社会に生きるのは若い世代も高年齢の世代も年齢に関係ないですね。情報と理科を担当しています。

同じテーマの執筆者
  • 樋口 万太郎

    京都教育大学付属桃山小学校

  • 石丸 貴史

    福岡工業大学附属城東高等学校 教務主任

  • 郡司 竜平

    北海道札幌養護学校 教諭

  • 鷺嶋 優一

    栃木県河内郡上三川町立明治小学校 教諭

  • 中川 宣子

    京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)

  • 大吉 慎太郎

    大阪市立放出小学校 教諭

  • 清水 智

    長野県公立小学校非常勤講師

  • 齋藤 大樹

    浦安市立美浜北小学校 教諭

  • 宮澤 大陸

    東京都東大和市立第八小学校

  • 中村 隆文

    尼崎市立小園小学校 教諭

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop