団体演技の指導法~低学年バージョン~(その2)
(タイトルに低学年バージョンと書いていますが、他学年でも取り組めます!)
本校では、運動会練習も終盤に差し掛かってきました。
ある程度ゴールが見え、練習も中だるみしやすい時期です。
そんな時に中だるみなく、ダンスだけでなく、学級・学年の集団を育てていく方法を紹介します。
寝屋川市立小学校 山本 優佳里
3つの指導法
本校では、運動会練習も3週目を迎えました。
毎日毎日子どもたちも先生方も一生懸命取り組んでいます!
団体演技の練習では、振りをある程度覚えて、一通り踊れるようになっている子も多いと思います。
新しいことを教えていた期間と違って、習熟させていく期間はなんとも中だるみしがちです。
やみくもに何度も何度も躍らせても、あまり効果的とは言えません。
さて、今回はこの時期に中だるみしがちな団体演技の練習の3つの指導法について話していきます。
①見せあいっこをしてほめほめ作戦!
クラス単位や学年単位などで、踊る方と見る方に分かれます。
見る方は踊っている子の良いところを探し、終わったらみんなの前でよかったところを発表します。
また踊る方は「見られること」に慣れるというメリットがあります。
練習と本番の1番大きな違いは目の前にたくさんのお客さんがいるということです。
練習では意気揚々と踊っていても、本番は緊張して半分の力しか出せなかったということも特に低学年は多々あります。
なのでお客さんを想定して練習をする。ことも1つ意味のあることです。
またほめあうことで、子どもたち同士のつながりもでき、集団作りにも一役買う指導法でしょう。
②オンザステージ作戦!
これは10数人ずつくらい体育館の舞台の上に出て踊るということです。
特に低学年にはとても盛り上がります(笑)
ここで気をつけるのは、むりやりステージにあがらせて躍らせてはいけないということです。
あくまでも自分が進んで踊りたい!
という子を舞台の上に呼び踊ります。
他の子は下でお客さん役。
アイドルさながらに踊る子
またお客さんの子もフロアで一緒に踊りだし、ノリノリな空間へと変わっていきます♪
また個人的には、ここでクラスの9割が
「舞台にあがって踊りたい~!」
となっていれば、ダンスに対する羞恥心や自分は苦手だという思い込みを乗り越えられて、また一回り成長したなぁと感じる試金石にも考えていました。
③撮影&鑑賞作戦!
これはダンスの初めから終わりを動画でとるのですが、ここで大事なのは子どもたちが普段見ることができない上からとるというものです。
上から見ると全体像がみえ、揃っているところなど迫力も感じられます。
これをもっとよくするためにはどうしたらいいのだろう。
と子どもたちの中から課題をピックアップし、次の練習に活かすこともできますね。
このように、ただただ踊って指導して、では子どもも大人も中だるみ一直線です。
いろいろ創意工夫し本番を最高潮のモチベーションにもっていけるように頑張ってください!
頑張りましょう!
運動会まであと少し!!
山本 優佳里(やまもと ゆかり)
寝屋川市立小学校
小学校教員として約10年間働いてきました。全学年の担任経験があり、学級通信の作成やお楽しみ会の企画が大好きです。私のモットーは「心でつながる」で、教育現場において大人の余裕やゆとりが子どもたちの健やかな成長に繋がると信じています。最近では、職場での効率化に取り組み、21時退勤から17時退勤に変えることができました。これからも、一生懸命子どもたちの成長を支え続けたいと思います。
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