研究発表会シーズンを迎えて
昨年度まで対面で行えなかった研究発表会が10月に入り続いている。教員免許講習がなくなり、校内で教師力を育むことが求められている。それぞれどのような研究がなされているのか、そして今後どのように発展していくのか、私が関わっている学校の研究から探ってみる。
大阪大谷大学 教育学部 教授 今宮 信吾
GIGAスクール構想における図書館活用による情報収集・活用
大阪府和泉市立芦部小学校では、GIGAスクール構想によるICT活用の推進と共に、それらをより効果的に授業づくりに活かせるようにと、学校図書館活用を中心に取り組んできた。
今後は地域との連携を探りながらより地域に密着した学校づくりに取り組んだ。
手書きとデジタルで文章を書くことによる思考力・判断力・表現力の育成
兵庫県美方郡新温泉町立温泉小学校「書くこと」を通してふるさとに根付く学校を創るを合言葉にして、小規模校で実践できる研究についての公開を行った。
ふるさと湯村温泉や新温泉町の未来を発信するために表現活動を1年生から6年生の子どもたちで取り組んだ。
カリキュラム・マネジメントを意識した学校づくり
4Cを大切にして授業と学校を創るということで取り組み、教師の主体性や児童のICT活用などこれからの学校を意識しながら、カリキュラム・マネジメントと評価活動に重点をおいて取り組んだ。
今後の研究発表会
令和4年度伊丹市教育委員会指定研究発表会:伊丹市立鴻池小学校では、アクティブ・ラーニングを意識した授業づくりを個別最適と協働的な学びの中で作ろうとしている。
令和4年度大阪府教育庁「スクール・エンパワーメント(S E)推進事業」彩和学園富田林市立小金台小学校では、2年後の小中連携を視野に入れながら、新しい学校づくりの一端として、国語科の授業公開を行う。
今宮 信吾(いまみや しんご)
大阪大谷大学 教育学部 教授
国公私立の小学校で教員を経験し、現在未来の教師を育てるために教員養成に携わっています。国語教育を核として、学級づくり、道徳教育など校内研究にも携わらせていただいております。ことば学びのできる教師と学校づくりを目指しております。
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