2015.10.06
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『学級経営サポートBOOKS この一手が学級崩壊を防ぐ! 今日からできる学級引き締め&立て直し術』

新刊『学級経営サポートBOOKS この一手が学級崩壊を防ぐ! 今日からできる学級引き締め&立て直し術』(山中伸之著、明治図書出版 刊)をご紹介します。

今、崩れかけている学級にも、必ず秩序は取り戻せる!

4月にはピンと引き締まっていた学級の空気が、2学期ともなると徐々にゆるんできてはいないでしょうか? 言葉づかいが少し悪くなった、授業中の挙手がちょっと減った……など、一つひとつは小さなゆるみですが、侮っているとその先には学級崩壊という大きな結末が待っています。
今回ご紹介する『学級経営サポートBOOKS この一手が学級崩壊を防ぐ! 今日からできる学級引き締め&立て直し術』では、48の小さなゆるみを取り上げ、一つひとつの詳細な「引き締め&立て直し術」を紹介しています。
さて、本書で紹介されている「引き締め&立て直し術」の背景には、特徴的な二つのコンセプトがあります。

コンセプト1
信賞必罰(しんしょうひつばつ)を徹底する。

「信賞」とは、功績のあった者には間違いなく賞を与えるということです。「必罰」とは、罪を犯した者は必ず罰するということです。学級においては、子どもの正しい行いや優れた言動は必ずほめ称え、間違った言動は必ず叱り戒めるということです。
当たり前のことのように聞こえますが、子どものルール違反を見かけたとき、「ちょっとくらいはいいか……」と、つい見逃してしまうことがありませんか? 実は、教師のこうした行いが子どもの行動規準を崩し、学級のゆるみの原因をつくってしまっていることが少なくないのです。
学級の空気がゆるんできたなと思ったら、「信賞必罰」が実践できているかどうかを振り返る必要があります。
コンセプト2
厳しさと楽しさのバランスをとる。
普通は「厳しさ」と対になる言葉は「優しさ」です。しかし、厳しく学級を鍛えているときに、優しさでバランスをとろうとすると、往々にして甘い対応になってしまい、結果として厳しい指導にもブレが生じてしまいます。
ただし、厳しいばかりでは子どもたちの息が詰まるので、子どもたちが楽しめる授業やイベントをたくさんしかけるのです。
これは、著者の山中先生ご自身の経験に基づく方法で、本書の中でもちょっとしたゲームや競争など、子どもが楽しく取り組める指導のアイデアがたくさん紹介されています。
なお、48のゆるみの「引き締め&立て直し術」は、それぞれ以下の構成で紹介されています。

(1) 理想
目指すべき学級や子どもの姿です。
(2) 現状
ゆるみが生じ、引き締め・立て直しが必要な学級や子どもの姿です。
(3) 指導
ゆるみを引き締め、立て直す指導の具体的なステップです。
(4) 注意
指導に当たって特に気をつけるべきことです。

今、なんとなく学級がうまくいっていないという先生はもちろん、うまくいっていると思っている先生も、ご自身の学級経営を点検するために、ぜひこの本をご活用ください!

文・構成:明治図書出版・教育書編集担当者

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