2008.04.15
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家庭との連携のために  おまけ(薬膳:春の頭痛)

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

 新年度の給食がスタートしました。本校では、毎月の予定献立表のほかに、週刊で「食育便り」、日刊の「今日のきゅうしょく」を発行。そして、ホームページにその日の給食の写真を掲載して家庭との連携に役立てています。

週刊のお便りでは、子どもたちの様子や、食に関する様々な情報を紹介しています。給食で扱ういろいろな食材のこと、料理のこと、旬のもの、珍しい食材、栄養のバランスetc日本の食文化や伝統食、海外の料理なども紹介しながら、子どもたちが元気に学校生活を送れるように努めています。そして、小学校を巣立ち、大人へと成長していく過程においても、また、20年後、30年後にも、元気でいられるようメッセージを添えています。

 給食は、きっと、子どもたちの好きな献立や食材ばかりではないと思います。「えーなんでこんなの!?」と声を発したときこそ、チャンスです。なぜ、こんな献立なの?なぜ、この食材を食べなきゃいけないの?など、子どもたちの“なぜ?”に保護者の方々と一緒に答えながら、食べ物に対する関心を高められるように、お便りを活用してほしいと呼びかけています。
栄養のこと、健康のこと、料理の由来のこと、日本のこと、世界のこと。「食」を通して、子どもたちの知りたい!学びたいという意欲が高まることを願いながら、今年もお便りのペンを走らせたいと思います。


おまけ 薬膳:春先の頭痛

春は、“気”の高まる季節です。草木が下から上にぐんぐんと伸びていくように、人の気も足元から頭のほうへ勢いをまして上っていきます。これが上がりすぎると、頭痛がおこったり、目の辺りが圧迫されるような痛みを覚えます。イライラやめまい、情緒不安定などの症状もでやすくなります。この季節、子どもたちが原因不明の頭痛を訴えてきたら、頭痛薬を与える前に、食事について見直してみましょう。
春先の気のめぐりを正常に戻すのにお勧めなのは、セロリ・せり・あさり・はまぐり・帆立貝などです。
 軽い運動をしてストレスを発散することも、気のめぐりを正すのに役立ちます。忙しい時期だとは思いますが、春を探しにウォーキングかサイクリングなどいかがでしょうか。

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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