2008.04.01
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新年度へ向けて

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

 3月、すがすがしい顔をして、6年生が卒業していきました。
「あぁ、この子達が中学生になるんだなぁ」と中学校の入学式、そして卒業式が頭をよぎりながら、式を見守りました。

 中学校に送り出すにあたり、伝えるべきことを伝えられたのだろうか?彼らは受け止めてくれたのだろうか?そんな不安も残りながらも、ひとつのステップを越えていく子どもたちの緊張しつつもうれしそうな顔に「とにかく、元気でね」と声をかけるしかできません。

 小・中一貫、中・高校一貫、この4月からは国立大学との一貫教育の取り組みも進められています。子どもたちの成長を、継続して見つめられることの意義はわかる一方、ひとつの大きな区切りとして、新たな気持ちで次のステップに向かっていく子どもたちの姿は、「教科」以外における「心の成長」の姿を感じさせてくれます。

小・中一貫、中・高校一貫といいながら、学区域がなくなり、多くの子どもたちが違う中学校へと進んでいきます。それぞれの中学校でどんな出会いがあるのか、どんな教育が進められるのか、連携の手が追いつかない以上、それぞれの学校の先生方にゆだねるしかありません。

 4月、新1年生を迎えます。小学校6年間の間に、様々なことを体験し、学んで行ってほしいと思います。
「人格の完成」、学力テストでは計り知れない「心の成長」をかげながら見守り、手助けしていきたいものです。

 さて、今年度は、どんな子どもたちが入学してくるのか。期待も不安も校庭の桜の花が微笑むように包んでくれているようです。

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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