2008.04.02
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できることと、すべきこと

株式会社内田洋行 教育総合研究所 山田 智之

はじめまして。山田と申します。
梅香家を引き継いで執筆することとなりました。よろしくお願いします。

何を書いたら良いものやら・・・と学びの場を掘り返していたら、
懐かしい記事が見つかりました。
「New Education Expo 2002 東京会場篇」
今年で13回目になるNewEducationExpoを取り上げた6年前の特集記事です。
何が懐かしいのかと言うと、私はこの頃まだ大学生。
地元から青春18切符を使って参加していました。
卒業論文に関係する情報収集(と、若干の東京観光)のため、若干お上りさん気分で上京したことを覚えています。

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記事に目を移してみると、
「3Dでコミュニケーションできる時代が来る?」こんな記事がありました。

当時はテレビ会議システムなどを使った交流学習の発表を良く見かけました。3Dでのコミュニケーションなんて、まだまだ先の話だろうと思っていたものですが、今年1月には公的機関である内閣府がネット上の3D仮想世界「セカンドライフ」上で防災イベントをしてびっくり。やろうと思えば、この仮想世界で教室を共有しながら学校間交流学習することもできそうです。

2002年といえば、総合的な学習の時間が本格的にスタートした年。また、教育の情報化も当初の計画からは遅れつつも、着々と進んでいた頃です。
まさにICTは日進月歩。この5年間を振り返ってICTでできることがどれだけ増えたことでしょう。

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さて、記事にもう一度目を戻してみると、「情報を判断する力」や「著作権」という、今でもよく目にするキーワードがあることに気付きます。
変化の激しいICT。できることが増える一方、これらのテーマの扱いについて、学校現場は試行錯誤しているというのも事実。

私は、世の中の便利な技術を学校の先生の役に立つモノにしたいと思って企業の門を叩きました。ですから、いろいろな「ICTでできること」を開拓して、学校現場の役に立てるのが自分の役割だと思っています。結果、どうしても目新しいことを追ってしまいがちです。
でも、それだけじゃ駄目ですね。「ピラミッドは頂上から作られはしない」なんて格言があるようですが、足元を固めることも大事にしなければ。

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そういえばこの年、EXPO参加後にゼミでレビューをしたのでした。結果、「山田の見てきたことと、卒論でやりたいことは概ね分かった。それでお前が今すべきことは何なんだ」と言われて撃沈。あれ?

・・・私もICTのように日進月歩でありたいものです。


山田 智之(やまだ ともゆき)

株式会社内田洋行 教育総合研究所
教育の情報化が進められていた99年~を学生時代として過ごしました。「先生をサポートする仕事をしたい」と思い、内田洋行に入社。現在は受託事業、共同研究プロジェクトなどを担当しています。

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