2008.03.16
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学校経営の評価は子どもの姿で

山形県川西町立小松小学校 教頭 小林 孝

■ものの見方■
ものを見る場合、角度や位置によって、その見え方はだいぶ違ってきます。
例えば、「コップ」というものを見る時、真横から見れば縦長の長方形にも見えます。
真上から見れば、円に見えます。底の四角いコップの場合、真下から見れば正方形のようにも見えるでしょう。同じものでも、見る角度や位置によって、だいぶ違って見えます。
この「コップ」というものを説明する時には、いろいろな角度や位置から見た情報をもとにして話をします。そうしないと、なかなか真の姿を伝えることはできないからです。

ところが、人間は、偏った見方をすることがあります。いろいろな角度や位置から見ることは、むしろ、少ないのかもしれません。

■学校に対する社会の目■
「教員の不祥事」や「指導力不足」などという言葉がニュースに取り上げられるたびに、心が痛くなります。先日も、管理職の不祥事が大きな問題として取り上げられました。
このようなニュースが流されると、学校に対する信頼は全くなくなってしまいます。
しかし、ほとんどの学校は、教師集団が指導力を発揮して、日々成長しているはずです。
また、それぞれに特色ある学校経営がなされているはずです。

■学校を見る保護者の目■
保護者は、子どもを通して学校を見ています。
その見方は、時として思い込みになったり、子どもの言葉をうのみにしたりすることもあるため、真実を理解いただけない場合もあります。
もちろん、大半の方は、そうではないのですが。

■学校の真の姿を見ていただくために■
学校経営を正しく理解していただくためには、経営方針を充分に理解いただけるような場を設定するとともに、成長した子どもたちの姿を見ていただくことが大切なのは、言うまでもありません。
そのために、各学校では、いろいろな取り組みをしています。それらは、特色ある学校経営に他なりません。
間もなく新年度を迎えます。腕の見せ所です。

[写真]卒業式の練習風景
shikirenshu.jpg

小林 孝(こばやし たかし)

山形県川西町立小松小学校 教頭
これまでの教員生活・自分の子育て・趣味(バンド活動)・日常生活などから、感じたことや考えたことを綴りたいと考えていますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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