2008.03.14
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好奇心を刺激したい

津田塾大学 国際関係学科4年 おおうみ のぼる

高校時代、四字熟語や故事成語が好きでした。
四面楚歌
呉越同舟
などは、楚も呉も越も国名だとわかれば、ストーリーごと覚えることができます。たまに
月下氷人
のように、想像の域を超えた言葉もありますけど、大抵は意味が推測できます(因みに月下氷人とは、仲人のこと)。

熟語にストーリーがあるように、漢字にもそれぞれ意味があります。この両方が分かっていれば
自我自賛
では絶対におかしい。正しくは
自画自賛。

★ ★ ★

しかし、関心はあっても、一日6時間の授業+部活動+宿題(場合によっては+塾etc.習い事)では、残りの時間は遊んだりダラダラしたりしたくなります。
余計な勉強はなかなかする気になれません。
つまり、拘束時間が長くては、興味関心を持っても知識を広げるまでに至れないのです。
そして機械的な作業(暗記など)に抵抗を感じ始めるかもしれません。

★ ★ ★

例えば、私が塾で教えている時
適度に会話をはさむと、ただひたすら問題を解かせているよりページをこなせていることがあります。
話の内容は、旅行へ行った話や最近面白かったことなど、とにかく生徒が関心を示しそうなことです。
生徒にぱっと驚いた顔をさせようと努めます。
すると、その後、勉強が意外と進むのです。
ここにどんなメカニズムがあるのかは分かりませんが
生徒にしてみれば、刺激的な話が聞けて、勉強もはかどる。まさに
一石二鳥。

★ ★ ★

塾でも学校でも、雑談ばかりすることはできません。
しかし、授業を効果的に行なうには、何よりも生徒が勉強嫌いにならないようにすることだと思います。
生徒のやる気は、先生の教え方や教材よりももっと強力な武器です。
だから、生徒に「勉強、嫌い」と言われると、私は自分自身を省みざるを得ません。

「勉強、嫌い」が少しでも減りますように。
さて、明日の授業ではどの話をしましょう。

おおうみ のぼる(おおうみ のぼる)

津田塾大学 国際関係学科4年
2005年4月、自転車サークル「なかよしさいくる」に入会。同年6月、文芸サークル「無知の知」を創設、現会長。 書くことに自分勝手な塾講師。

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