2008.01.18
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積極的な勉強って

津田塾大学 国際関係学科4年 おおうみ のぼる

そろそろ入試の時期ですね。
私が働いている塾でも、受験生たちが毎日のように机を引っ掻いています。
順調な子もいれば、伸び悩む子もいます。
心配なのは、ここへ来てやる気をなくしている子たちです。

★ ★ ★

やる気のない子たちの多くは、期末試験などで思うような成績が出ていない子だとか、得意分野はどこかと聞かれて
「うーん…………論説文……かなぁ(余韻)」
と答えるように、勉強全般に自信のない子のような気がします。

★ ★ ★

しかし、どんなにスゴイ先生に教わっても、やる気がない生徒はなかなか伸びない。
裏を返せば、生徒のやる気は最大の武器なわけです。
「うまくできないけど、とりあえず記述問題も埋めてみよう」
という意識から、まずは始まると思うのです。
だから、初めの段階でどんなに下手でも、書いたこと自体を褒めていいと思うのです。

★ ★ ★

ところが、悲しいかな、それに気付いていない生徒が非常に多い。
「こんな問題できないよ」と、すぐに思ってしまう。
すると、勉強を「やらされている」感が頭をもたげて、やがて眠気が襲ってくる……。

★ ★ ★

これには、過去の試験で勉強したのに成績がかんばしくなかったという子もいるかもしれません。
しかし、やり方を改善すれば、きっとその子も伸びるはずです。
例えば「数学は苦手だけど、単純な計算問題ならできるから、そこは必ず満点をとるぞ」という意気込みを、ひとつで良いから持たせる。
つまり、勉強する体勢のなかに緊張・緩和の両方の感覚を保つことが、積極的な勉強の第一歩かなと思うのです。

★ ★ ★

ああ、それにしても、今年もこの季節が来たのですね。
心配で心配で、自分のテストどころではありません(これこれ)。

おおうみ のぼる(おおうみ のぼる)

津田塾大学 国際関係学科4年
2005年4月、自転車サークル「なかよしさいくる」に入会。同年6月、文芸サークル「無知の知」を創設、現会長。 書くことに自分勝手な塾講師。

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