2008.01.05
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壁に耳あり、ICレコーダー有り

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長 吉田 喜彦

ICレコーダーは、コンパクトな録音機器で、最近ではさまざまな場所で、危機管理目的で使われています。

コンパクトなものから、高性能なものまで、多種多様な種類が販売されています。

そして!

こんな場所でもICレコーダーが使われているのを、目撃しました。

それは、タクシーの中でした。

 * * * * *

タクシーに乗った瞬間、それはすぐに目に入ってきました。

運転席のすぐ脇の、ギアのあたりに置いてありました。

「それはICレコーダーですね」

「ええ、そうなんですよ」

「よく使うんですか?」

「最近は、言った言わないでもめてしまうお客様もいましてね、万一のために録音することもあるんですよ」

使う場面は、酔ったお客さんが多いとか。

くだまいてもめ事になる、しかし警察に行くと、突然手の平を返したようにおとなしくなって、全然違うことを話すらしいのです。

「えー、それはひどいですね。」

「そういうときのために、ヤバイなと思ったら、これで録っておくんです。そうすると警察の人も信用してくれます。」

なるほど。

 * * * * 

タクシーの運転手さんは、仕事柄、どんな人に接するかわからない職業ですよね。危機管理に気を使うのだと、感心しました。

そして、タクシー仲間でもICレコーダーを使う人は増えている、とのこと。

また、案外、こういういざこざを起こすのは、普通のサラリーマンの管理職の方が多いそうです。ストレスが溜まっているのか、はたまた手の平を返す真似も得意といったところなのか・・・。一部かとは思いますが、そういういざこざはいやなものですね。

 * * * * *

ちなみに、最近のICレコーダーにはこんなものまであります。

USB MP3 PEN
http://www.thanko.jp/mp3pen/

ペン型のレコーダーです。これなどは、机の上にあっても全く気付きませんね。

壁に耳あり障子に目あり。

言動には慎重さを欠いてはいけません。

吉田 喜彦(よしだ よしひこ)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長
情報系専門学校教員から独立し、97年より企業研修や大学、地域での生涯教育など教育活動を展開しています。研修講師ブログにて日々を公開中。

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