2007.12.23
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機械や道具の適材適所&人間の適材適所

山形県川西町立小松小学校 教頭 小林 孝

「適材適所」という表現は本来、日本の家屋建築における木材の使い分けを意味することを承知の上で、機械や道具、人間の適材適所について今回は書いてみたいと思います。

■除雪機械と雪かきスコップ■

雪国は、間もなく本格的な冬を迎えます。
雪の降り始めは、辺り一面が真っ白に雪化粧をし、日の光に輝く様は、まるで物語の世界にでも入り込んでしまったかのようです。【写真上】

ところが、本格的な冬がやってくると、一晩に70~80cmも積もることがあります。
そうなると、除雪をしなければ生活ができない状態となってしまいます。
そこで登場するのが、除雪機械や雪かき道具です。

道路は、除雪ドーザやロータリー除雪車などが活躍します。
一般住宅は、家庭用除雪機【写真中】を使うこともあります。
農家の場合は、除雪面積が広いことから、トラクターに専用のロータリーを取り付けて除雪する家庭もあります。【写真下】
これらの機械は、大変な威力を発揮します。
こうした機械がない状態では、通常の生活を送ることは困難です。

しかし、これらの機械を活用できないことがあります。
それは、機械が入れないような狭い場所や、建物の近くを除雪する時、機械を使うまでではないものの除雪を必要とする降雪量の時、屋根の雪下ろしをする時などです。
これらの場合は、雪かき用のスコップやスノーダンプが活躍します。
むしろ、これらの道具でないと、作業をすることができません。

機械も道具も、場所や状況に合わせて使うこと(適材適所)が必要です。

■人間の適材適所■

人間の場合は、機械や道具と違い、一人一人が全て異なります。
それぞれの持ち味があります。
そこで、組織の運営にあたっては、人材の適材適所が求められることになります。
役にふさわしい人材をどのように配置するかということは、経営者の手腕にかかっていると言えるかもしれません。
しかし、そればかりでは人材は育ちません。
与えられた役から学ぶことの方が多いわけですから、「役が人間を作る」という考え方で人材育成にあたる必要があります。

学校の場合も、同様です。
特に、小学校は、いろいろな体験を通して幅広い能力を養う、言わば、人生における種蒔きの時期ではないかと考えています。
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小林 孝(こばやし たかし)

山形県川西町立小松小学校 教頭
これまでの教員生活・自分の子育て・趣味(バンド活動)・日常生活などから、感じたことや考えたことを綴りたいと考えていますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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