2007.11.10
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新機種選定についての見落としがちな7つの項目

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長 吉田 喜彦

そろそろ新学期に向けた話がちらほらと出てくる季節ですが、中でも大学で講義をしている私として興味深いのは、パソコン実習室のPC環境です。

いろいろな業者が提案を持ってくるとは思うのですが、マシンスペックや予算に目がいきがちなのではないでしょうか。

しかし、さまざまな実習室で講義をしてきました私の経験上、スペックには現れない、教師ならではの重要なチェックポイントがあると思います。それらに少しでもこだわることで、授業の中断のリスクを少しでも回避したいものです。

・ウィルス対策ソフト

セキュリティ上必須なソフトですが、現在はさまざまなものが出回っており、動作がとても軽快、かつ信頼性の高いものも増えてきました。

ウィルス対策ソフトがPC操作効率に大きく影響するのです。例を1つ挙げますと、PCが操作可能になるためには、ウィルス対策ソフトなど常駐ソフトが全て起動しなくてはなりませんが、ウィルス対策ソフトによってはその起動が1分以上かかるものもあるのです。そうなると、なかなか授業が始められません(前の授業によっては遅れる生徒が出てくるともう最悪!)。ウィルス対策ソフトの起動は短いにこしたことはないのです。

ちなみに私は、キヤノンシステムソリューションズ社のNOD32アンチウィルスというソフトを使っています。多くの賞を受賞し、称賛の記事がたくさんある信頼性の高いソフトです。非力なノートパソコンで動作させていますが、起動を忘れ、他ソフト利用に支障をきたすこともなく、とても気に入っています。

NOD32アンチウイルス
http://canon-sol.jp/product/nd/

・メモリ

重要度◎:チェック項目の定番です。メモリとは、現実世界で言えば机のようなもの。作業場所が広ければ効率が増すように、パソコンではメモリが多ければ多いほど、フリーズなど操作困難状態になる可能性を下げることができると言われています。搭載できる最大のメモリを積みたいものです。

・(ノートパソコン)熱さ

ノートパソコンでは基盤の上にキーが配置されています。ですから、機種によってはパームレスト部にも温かさを感じるものがあります。これは短時間ですと温かい程度ですむのですが、長時間タイピングさせるような課題の場合には低温ヤケドにもなりかねません。

また、机が狭いと側部から放熱する熱がこもりがちになり、実習室全体の空気がすぐによどむことも考えられます。更に、ファンの音も何十台ものPCになれば、意外と教師の声を遮りがちです。

これら熱はカタログではわかりづらいものです。実際に、数日間PCを借りることができれば、長時間使ってみることをオススメします。

さらに生徒の作業効率を上げる重要なチェック項目がありますが、その続きは次回で!

吉田 喜彦(よしだ よしひこ)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長
情報系専門学校教員から独立し、97年より企業研修や大学、地域での生涯教育など教育活動を展開しています。研修講師ブログにて日々を公開中。

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