2007.10.26
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どんな親になりたいか

津田塾大学 国際関係学科4年 おおうみ のぼる

私は学生です。
これから子を持つ身です。
町を歩いていると、いろんな「親」に出会います。
なにか歌いながら子供と手を繋いでいる人を見ると
「自分もああなりたい」と思います。
 
★ ★ ★

時には驚くこともあります。
例えば、悪いサンタクロースの話。
電車の中で、子供がなにか尋ねていました。
「ねえねえ、お母さん」
確かに、子供は多少しつこかったかもしれませんが
子供の倍以上の音量で
「うるさいわね。いい子にしてなかったら、悪いサンタさんが来るんだからね!」
母が言った瞬間、子供の声色がさっと変わりました。


例えば、ある洋服店で。
「お父さん、お父さん。どっちの服がいいかなぁ」
間髪入れずに怒鳴り声。
「なんでイチイチ俺を呼ぶんだよ!」
これには驚きました。

★ ★ ★

聞いたり話したりするだけで、子供は満足だと思います。
が、それができない。

私が親になったとき、同じことをするかもしれません。
育児と家事と、時には仕事まで成り立たせるとは、今までに経験したことのない
プレッシャーなのですから。
......ちょっと恐くなりました(笑)。

★ ★ ★

私は塾講師をしているとき、生徒に話しかけられたら
可能な範囲でなるべく答えるようにしています。
但し、それは保護者が塾に望んでいることではありません。
本来、塾講師は、確実に成績アップをすべきなのです。
ですが、学校の先生は違います。
勉強面と精神面と、双方のサポートを求められます。
保護者としては、学校に子を預けていると考えると、どうしても求めてしまう。
しかし、担任の先生一人に対して生徒が三、四十人では、見切れるはずはありません。

★ ★ ★

「私が目指す親」とは。
その一、子供の話を聞ける。
その二、学校に過剰に期待しない。
    教師を精神的に追いやるなんて、絶対にしたくない。

おおうみ のぼる(おおうみ のぼる)

津田塾大学 国際関係学科4年
2005年4月、自転車サークル「なかよしさいくる」に入会。同年6月、文芸サークル「無知の知」を創設、現会長。 書くことに自分勝手な塾講師。

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