2007.10.16
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食材を無駄なくつかう(給食調理員さんとの連携)

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

秋になると生まれた川に戻ってくる鮭。給食ではこの鮭をつかったご飯にしました。
鮭のフィレを注文し、丸ごと焼いた後、身をほぐしていきます。
中間検査(検食)のために給食室を訪れると、「鮭の皮を焼いてみたんですが」とチーフがせんべい状になった皮を差し出します。鮭ごはんは何度も作っていますが、給食室で、こんなにきれいに皮を処理してもらったのは初めて!!
チーフの仕事の丁寧さに感心しました。
(委託だと、「皮も焼いてください」とお願いしなければ、身をほぐす作業が優先され、残った皮は、見るも無残な姿になってしまいます。ずっと、委託の調理員さんだたため、その皮を焼いて食べよう!などという発想にはまったくなりませんでした。)

あまり量がないので、1年生と2年生の6クラスにのみ紹介することに。
卒業間近の6年生に紹介するか、これから色々な食材に関心をもってもらいたい低学年にするか迷いましたが、今回は、鮭の写真を掲示してある2階にクラスがある低学年へ。

気味悪がれていないか、教室の様子をのぞくとすごい人気!!
昼休み「あのお魚の、どうやって作るの?」と、2年生の男の子が聞きにきました。
「おいしかった?」
「うん。作れる?」
「簡単だから作れるよ」
鮭を皮ごと焼き、身をとったあと、再び皮だけオーブンで焼くことを伝えると、
「そのまま焼いていいの」
「そうだよ」
うれしそうに立ち去ります。
食材を無駄なく使う。子どもたちにも食べ方や、使い方を紹介する。
そんな機会をくれたチーフに感謝です。
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宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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