2007.10.13
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授業中、教師がついやってしまうプロらしくない7つの行動

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長 吉田 喜彦

私は仕事で、企業向けにプレゼンテーション研修をしています。多くの人たちのプレゼンテーション指導にあたってきました。中には上司からの命令で仕方なく来て、いっこうに顔が上げられず、また上げようともしない方もいます。一方で、とても弁が立ちスピーチ上手な方もいらっしゃいます。レベル差は本当にまちまちです。

話がうまい人は、研修中も他の受講者から羨望のまなざしで見られます。しかし、プレゼンテーションの本来の目的は、話をうまくすることではありません。ですから、単に話がうまいだけの人は厳しく指導されることになります。

プレゼンテーションは、それをすることによって相手を説得し、結果何らかの行動に結びつけることが目的だからです。トークだけではなく、そのために大切なことがたくさんあるのです。

相手を引き込み、そして信頼され「よし!この先生の言うことならばがんばって学ぼう」と生徒にやる気を起こさせる。先生には、そんな応用も出来るかと思います。

今の子供達はテレビのテロップに慣れていますから、テロップがない現実世界は、より聞きやすい話し方や信頼獲得をしなければ伝わりづらいはず。聞きづらければ、まず学ぼうという行動をしてくれないのではないでしょうか。以下、みなさんはいくつ当てはまりますか?

1.板書(もしくはプロジェクタ等の操作)しながらつい話してしまう。
2.準備不足で内容に自信が持てず、つい声が小さくなってしまう。
3.対話がなくつい一方的に話してしまう。
4.板書時間をつい長くしてしまい、生徒に背を向ける時間が多くなってしまう。
5.つい惰性で前年と同じ授業をやってしまう。
6.生徒にずっと同じ行為をさせ、つい授業が単調になってしまう。
7.「これだけは理解させる!」という授業ポイントの絞り込みをついしそびれてしまう。

最近は、教室にプロジェクタなど視聴覚ツールが増えていますので、それらの操作に気を取られることも気をつけたいものです。これらは理想と聞こえるかもしれませんが、それらを実現するタイムマネージメントや自己管理も仕事のうち。私自身も日々修練です。

吉田 喜彦(よしだ よしひこ)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長
情報系専門学校教員から独立し、97年より企業研修や大学、地域での生涯教育など教育活動を展開しています。研修講師ブログにて日々を公開中。

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