2007.08.21
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夏休み (おまけ:疲労回復におすすめ食材)

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

 朝、7時半。校庭から元気な声が響いてきます。
夏休みに入り、初めてこの光景を見たときにはびっくりしました。
50~60人近い子どもたちと、お父さん、お母さん。
狭い校庭の中にひかれたコートの中でボールを投げ合っています。

 夏休みといえば、朝のラジオ体操。最近は、「朝からうるさい!!」と会場の確保も大変な地域がある一方、ここ墨田区では、夏休みに限らず、あちらこちらで、ラジオ体操が開催されています。
 休み中は、本校の子どもたちもたくさん参加するのだろうなぁとは思っていましたが・・・

 6時40分体操が終了すると、一斉に子ども会・地区対抗のスポーツ大会の練習に突入するそうです。8月も後半に入ると、次々と大会が開催され、日ごろの成果を競いあうとか。毎年、勝ったチームも負けたチームも大泣きするそうです。「それだけ、練習をがんばった!という証なんでしょうね。」と副校長。お父さんも出勤前に応援に来ているとのこと。家族や地域の絆が問題になっている昨今。殺伐とした東京の中にありながら、地域ぐるみ、家族ぐるみでこのような場を守り立てていることにほっとする思いでした。

 東京でも、昨年から8月最終週より授業をスタートさせる自治体が出始め、今年も数区が27日(月曜日)スタートを実施します。学力低下を理由に掲げていますが、夏休みには夏休みにしか体験できないことがあるのではないでしょうか。(ちなみに、中学校では8月末に実施されていた各種大会の運営や参加に頭を抱えていました。)何のために勉強するのか、何を学ぶべきなのか。

 まもなく、新学期(本校は2期制なので新学期とは言いませんが・・・)様々な毎日を経て子どもたちが学校にもどってきます。どのように成長してくるのか、楽しみです。
 残り少なくなったお休み。暑さに負けず、有意義に過ごしたいものですね。

 夏ばて予防には
●朝・昼・晩と三食たべる
●「まごたちわやさしい」食材を食べたかこまめにチェックする
●しっかり睡眠をとる
●冷房の設定温度は、外気温より5度以上下げない

ことが大切ですが、特に疲労回復に役立つ栄養素と食材を紹介します。


ビタミンB群 :
筋肉に溜まった不要物(乳酸)を除去する。栄養素がエネルギーに変わるのを助ける。 
【うなぎ・ぶた肉・玄米・たまご・大豆食品・レバー・さば・いわし・ごま・そば】

クエン酸 : 
体内の酸性物質を分解する
【酢・レモン・みかん・いちご・梅・桃・グレープフルーツ・キウイ・パイナップル】

タウリン :
体内の不要物を処理する。肝臓の働きを強くする。
【サザエ・えび・いか・ほたて・あさり・ずわいがに・キムチ】

ビタミンE :
血行を良くし、疲労物質の蓄積を防ぐ 
【落花生・アボガド・緑茶・かぼちゃ・アーモンド・たらこ・コーン油】


参考までに。

宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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