2007.05.26
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新聞奨学生の日々(2)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長 吉田 喜彦

新聞奨学生時代ではさまざまな社会勉強をさせていただきました。本当にいろいろな方がいました。

ある人は、もう何十年も続けているベテランの方です。

その人は冬以外の季節に配達をし貯蓄をして、冬は旅館に泊まり続けずっとスキーをする、そんな人生を送っていました。配達のない日はジョギング、配達でも常に正確。もう60歳にもなろうかという年齢でしたがとても生き生きされていました。

また、こんな方もいました。

私がお世話になっていた新聞店では事務所の上に寮がありました。朝になり、

「××さん!起きて下さい!」

とドアをたたきます。・・・・声がありません。

仕方なくドアを開けてみると、いわゆる「もぬけの殻」。社会人経験のない私でも、ドアを開けた瞬間にそれが何のことだかは、すぐにわかりました。

その日は、その人の分をみんなで手分けし配達をしました。見た目も話し方も、とても普通の方に見えたのですが、こういうことって実際にあるのだなあ、と実感したものでした。

そんな忙しい最中、教育実習にも快く行かせていただいたその新聞店には、毎年便りを送っています。いつか自分の子供達にも、私を育てていただいたその町とお店を、そして、マンションからの富士山を見せたいと思っています。

※次回は、たまには私の仕事の話をしましょう。「そ、それは何ですか?!」講義をすると必ずと言っていいほど質問がくる、あの便利ツールとは。お楽しみに!

吉田 喜彦(よしだ よしひこ)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長
情報系専門学校教員から独立し、97年より企業研修や大学、地域での生涯教育など教育活動を展開しています。研修講師ブログにて日々を公開中。

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