2007.05.29
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十人十色

東京都 栄養教諭 宮鍋 和子

「わーふきだぁ」
「ぼく、これ知ってるよ」
「おじいちゃんの所のもっと大きいよ」
「これ、かさになるんだよね」

連休明けの月曜日。給食で使う食材の紹介として、“蕗”を1本、廊下に掲示していたと
きのことです。

「へー、みんなよく知っているね」

意外に多くの子どもたちが蕗を知っていたのに驚きました。

「どんなにおいがするかな?」
「草のにおい!」
「土のにおいかなぁ」
「苦いにおいがする」
「う~ん・・・あっ!うさぎのにおいだ」

子どもたちの表現も様々。
「さわってごらん」というと、恐る恐る手を伸ばす子、サッと触って手を引っ込める子、
じっくりと手触りを確認する子。こちらも様々。
後ろのほうで黙って立っていた子に
「さわってごらん」と声をかけると、ニコッと微笑み近づいてきます。
子どもたちの十人十色の反応に改めて感心させられました。
このまま、いろいろなことに関心を持って、感受性豊かに育ってくれるよう、がんばらねば!!と元気をもらいました。

休み時間、先生と子どもが楽しそうに歌いながら廊下を通り過ぎていきます。
「・・・スジのとおったふ~き♪」  あ~っ、なるほど!“蕗 ”登場していましたね。
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宮鍋 和子(みやなべ かずこ)

東京都 栄養教諭
定時制高校、聾学校(高・専)、中学校と勤務し、2007年春より小学校に勤務することになりました。学校給食を通して、子どもたちと一緒に、成長できたらと思います。

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