2007.04.14
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

進路を決め、本当に卒業したのは

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長 吉田 喜彦

新入学のシーズンですね。
私も教員を目指すべく進んだ大学の入学式は今でも覚えています。

さて、私が教師を目指そうと思ったのは、高校生のときでした。

私は3人兄弟の次男です。上は兄、下には弟がいます。男3人兄弟の真ん中です。そう、団子さん兄弟の真ん中です。あの歌を聴いたときに、そうそう、と強く共感したものです。

そんな私ですが、進路や塾など大きな選択のときには、実は常に長男を参考にしていました。兄を尊敬していましたので、極端に言ってしまえば、真似するのが楽だったのだと思います。

しかし、高校卒業が近づくと、それではいけない、兄とは違う道を歩まなければ、と思うようになりました。

そこで、ふとまわりを見渡したときに、「この先生のような人になりたい」と思う先生に出会いました。

その先生は、耳が不自由でした。
しかし、私にとってはとても魅力的な授業をしていました。

受験対策や多くの実験、映像教材など、実にバラエティに富んだ授業に、私は退屈することが一切ありませんでした。

こんなすごいことをしてみたい。

この人みたいになりたい、そう思うようになりました。おぼろげながら考えていた大学進学に、教員免許を取る、という目標が出来たのです。

思い返すとそこが、兄を真似ることから卒業をした日だったのかもしれません。

再スタートの春。
今一度、自分自身の初心を振り返ろうと思います。

※次回は、私が大学講師になれたきっかけについてお話する予定です。お楽しみに。

吉田 喜彦(よしだ よしひこ)

立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師/(有)教材ドットコム代表取締役社長
情報系専門学校教員から独立し、97年より企業研修や大学、地域での生涯教育など教育活動を展開しています。研修講師ブログにて日々を公開中。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop