2016.04.18
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教師として必要なツールとスキルの習得 No.01

岐阜県可児工業高等学校 電気システム科 教諭 河合 英光

 新年度が始まり、クラス担任や分掌・部活顧問・教える教科などが決まり、忙しくなるスタートの時期になりました。すでに新入生が入学し学校内がにぎやかになってきたかと思います。
 私はいつもこの時期になると、なんだかワクワクしてきます。1年生が入学してきて、今度はどんな出会いが待っているのだろうと、毎年楽しみにしています。昨年度入学してきた生徒たちは、学校にも慣れそれなりに高校生活を送っています。新3年生は、これから徐々に最上級生の顔になってきます。私たち教師が知らないうちに生徒たちは成長していくのです。しかし、何も変わらずに成長が止まってしまっているのは教員だけなのかもしれません。
 私は工業高校の教員をしています。多くの生徒が3年後就職して社会に旅立っていきます。高校の3年間で生徒たちが社会に出ていっても困らないくらいには指導をしていかなければと思っています。しかし、自分が本当にそんな指導ができているかどうか自信がありませんでした。そんなとき、当時の校長先生が文部科学省の「高等学校における多様な学習成果の評価手法に関する調査研究」の研究指定を本校で受けることになりました。当時、学習指導係であった私が主担当として研究を進めることになりました。期間は平成25年~平成27年の3年間で昨年度研究が終了しました。そこで、この研究を通して得た知識・ツール・スキルをできるだけ多くの先生方に知っていただきたいと思って、この「教育つれづれ日誌」の執筆に応募しました。また、経験を積んだ先生方だけでなく、初任者や今よりも、もっと授業を上手に進めていきたいと思っている先生方に少しでも役に立てればと思い、3年間で身に付けた知識・ツール・スキル及び私がこれまでに身に付けた経験や考えを書いていきたいと思います。
 第1回目として、今後の全体の大雑把な流れを説明していきたいと考えています。

01 どうやって授業を作って(デザイン)していくのか
02 評価の観点…文部科学省の言っている4観点の本当の意味は?
03 ルーブリック…教科基準表、考え方、作り方…授業の観点って?
04 パフォーマンス課題…作り方、考え方
05 「逆向き設計」論…考え方
06 教師のプレゼンス…見た目、話し方、服装、態度etc
07 学習指導案…型を覚える。準備が大切。
08 授業の工夫…ICT、実物、教師実験、体験、映像、話し合い、グループ討議、アクティブラーニング、逆転授業、インターネットを使った補助動画、調べ学習、etc。
09 夢、目標、目的を持つことの必要性…ただ、大学合格や就職を目標にさせない。
10 大学進学、就職だけが目標ではなく、学校教育の本当の目的は生徒の成長では?
11 未完了を完了させる。
12 準備8割、本番2割
13 能力の4段階
14 自責と他責…成長するのはどっち?
15 人のイメージの変移
16 京都大学、E.Forumの紹介と案内
まだまだ、書きたいことが山ほどありますが、このような内容を書いていこうと思います。もし、文章中に間違いやおかしな部分があったらご指摘ください。私自身まだまだ勉強不足だと思っています。教えていただけると本当にありがたく思います。とりあえず、半年間はお付き合いよろしくお願いします。

河合 英光(かわい ひでみつ)

岐阜県立可児工業高等学校 電気システム科 教諭
「生徒の成長のために我々は何ができるか」を最近よく考えています。そのための方法として「逆向き設計」論を実践しています。京都大学 E.Forum所属

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