2015.12.14
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子ども達の問題意識と必然性

陸中海岸青少年の家 社会教育主事 村上 稔

頭ごなしに「あいさつをしなさい。」「当番の仕事をしなさい。」などと言うのではなく、子どもにとっての「必然性」「問題意識」を大切にしたいものです。そのことで、子ども達の心にスイッチが入り、自分から動けるのではないかと思います。

なぜ、あいさつをするのか…なぜ、当番の仕事をするのか…

一年生なりにあれこれ考えがあります。

 

話し合い、「あいさつは、自分も相手もお互いに気持ち良くなれるもの」

「当番の仕事は、みんなが気持ち良く生活できるためのもの」

これが子ども達の心に流れています。もちろん、継続的な指導は必要です。ただし、「必然性」を考えることが、自分で行動できるきっかけになります。

先日、子ども達から新しい当番を増やしたいの声があがりました。今年度は、一人一役の当番活動。一学期に全体で話し合い、必要な当番を決めたのでした。

今の自分達には不要な当番…必要な当番を考えました。

あいさつ当番…朝か昼休みの5分間、教室前廊下であいさつをする。自分達のあいさつで全校を元気にしたい。

整頓当番…教室の棚や道具をきれいには揃える。みんなが気持ち良く生活できるため。

などの当番が増えました。いずれも、子ども達なりに自分達の学校生活に「問題意識」をもって考えたものです。「必然性」や「問題意識」を大切に、自分達で行動したり教室をつくったりしていく…そんな姿を目指しています。

村上 稔(むらかみ みのる)

陸中海岸青少年の家 社会教育主事


前任校では、社会科を専門として授業実践を積み重ねてきました。2020年4月から学校現場を離れ、社会教育主事として勤務しています。社会科の授業研究や社会教育全般について発信していきたいと考えています。

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