2015.09.23
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<人間としてのコミュニケーションの再確認を>

静岡福祉大学子ども学部 教員 橘田 重男

1.生身の人間の迫力・パワーバーチャルではない、すごさや面白さ(人間らしさ)独特な雰囲気を感じ取る(時にはオーラさえ感じる)生身の人間から感化されたことこそが、自らの人生に生きる(反映する)臨場感を実感することに、最も説得力がある

2.価値観の多様化豊富(必要過多)な情報社会自分の関心あることだけに傾倒(没頭)し、個人的に楽しむ(オタク化)価値観を同じくする人間とは意気投合し、共有する部分のみで、内輪で盛り上がる逆に、自分にとって不必要なもの・人を回避する(無視する・排除する)

3.人間を介さなくても(人間関係を持たなくても)生活できてしまうこと人間関係の煩わしさを避けて生活できる社会引きこもり・フリーターの蔓延(濃密な人間関係がなくても生活できてしまう)自分にとっての「ストレス」をはなから引いて回避する

4.「煩わしい人間関係」こそ人間が生きていく上で重要な要素人間関係を如何に上手く構築していくか(人眼関係を前向きに生かせる)様々な価値観を持つ人間に如何に対応し、「心地よい関係」を築いていくかその人の持つ価値観を受け入れる(認める)「度量」(人間的器の大きさ)が問われる無理に価値観を受け入れる必要を否定しないが、語り合うことが重要自分の考え・思いをいかにして理解してもらうような「もがく」経験も生きる糧となる

5.かつての社会とは変化していること近所付き合い(自治会活動・地域行事など)の軽視・簡素化ゆとりの喪失(精神的・時間的)で最低限の関わり祭り・忘新年会などの地域行事そのものが楽しみであった時代ではない

6.自己都合の優先公的なものより自分のやりたいことを最優先する咎める気持ち・申し訳なさを感じない公共性・モラルの喪失に発展する →どうしていったら良いのか・・・(私なりに考えること)
○限定された活動を楽しんでしまう。(楽しみに変える・楽しみを見つける)
○その少ない場でできる、じかのコミュニケーションを心掛ける。
○一人一人が課題・目的を持って、主体的に関われるよう工夫する。
 ○その人らしさ・個性を発揮できる場を作る。

橘田 重男(きった しげお)

小学校25年、短期大学幼児教育学科5年勤務後、現職。ライフワーク:ユーモアの感覚、シンガーソングライター:ナンジャモンジャ、走歴34年長距離ランナー(現在、壮年ジョッガー)。所属学会:日本笑い学会・日本子ども学会・日本保育学会他。

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