2015.09.04
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雑草のたくましさ

静岡福祉大学子ども学部 教員 橘田 重男

 勤め人の私にも、恒例の農作業があります。
それは作物を栽培しなくなった畑の草刈りです。
「耕作放棄地」にならないために、6~9月に3 回、エンジン草刈り機で草を刈ります。
そこには様々な雑草が背を競うように高く伸び、地面をつる植物が広がっています。
刈り取った後は、「緑の草の独特な匂い」が漂い、広々として爽快な気分になります。

 ところが、その3週後には以前のような「雑草園」になってしまいます。
特に梅雨の時期は伸びが早いのです。
地上の茎や葉を刈り取られると、更に根を張り太い茎になるのです。
この雑草の「生命力」「たくましさ」には毎回参っていますが、ある意味、「畏敬の念」さえ感じる程です。
私にもこんな「たくましさ」が欲しいと。

 「雑草魂」という言葉があるように、刈られても更に強くなって伸びる生命力は「凄い」の一言です。
職業柄もあり、私も大人も含めて、現在の 子ども達と共に「雑草魂」を持ちたいものだと思うこの頃です。
「打たれ強い」「踏まれても立ち上がる」雑草に学ぶことが沢山あるように思います。
まさに現代人に求められる大事な要素の一つではないでしょうか。
この「雑草のたくましさ」を私自身にも言い聞かせながら日々過ごし、機会あるごとに人々に話していきたいと思います。

橘田 重男(きった しげお)

小学校25年、短期大学幼児教育学科5年勤務後、現職。ライフワーク:ユーモアの感覚、シンガーソングライター:ナンジャモンジャ、走歴34年長距離ランナー(現在、壮年ジョッガー)。所属学会:日本笑い学会・日本子ども学会・日本保育学会他。

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