2015.05.19
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2014山梨豪雪に寄せて

静岡福祉大学子ども学部 教員 橘田 重男

 ~2014年2月14日バレンタインデーの夜~

甲府市で113センチの積雪記録・・・明治からの観測史上最大(従来の記録48センチ)

山梨県を中心に長野・埼玉・群馬の山沿いで記録的な豪雪・・・100年に1度の積雪

15日の朝の屋外の見たこともない光景に驚嘆した「何だ、この雪は・・・」

郊外の我が家の積雪は130センチ・・・上越での180センチの経験はあったが、山梨でこうなるとは、想定外どころか想像もつかなかった

家から出られない・・・雪かきも3回しないと地面までいかない

除雪した雪の持って行き場がない・・・高く積むしかない

道路は人一人が歩くスペースしかない・・・見慣れた景色が一変してしまった

 

~その後の数日間~

新聞が3日間も配達されなかった・・・生まれて初めて

2日間、雪かきに追われた(朝も昼も)・・・なかなか進まないが、補強トレーニングと思って気合いを入れて除雪した

除雪を通して家族の絆を実感した・・・良い機会になった

近所の人との連帯感、止まった車を押してもらい、ありがたかった・・・人の好意・善意のありがたみを思い知らされた

その後、中央道や国道が通行止めになり、トラック輸送ができなくなり流通がストップした・・・スーパーにパン・納豆・牛乳・肉・魚・総菜・米などがなくなる事態

みんな雪の中、決死の買い出しに行く・・・徒歩の人も多い

消費生活のもろさと人のたくましさの両面を見た

4日目にやっと中央道が開通(長野にやっと行けた)・・・R20は立ち往生のトラックで不通のまま

県内の多くの学校は数日間、休校となった・・・初めてのことだったが、学年末を控え、学校現場は大変な事態となった

 

~豪雪から学んだこと~

○雪国の人々の毎年の苦労を実感した

○普段の日常生活の「当たり前」の生活のありがたみを再認識した

○原因は異常気象であるが、便利さに浸り切っている人間への自然の警告のようにも思えた

○人と人との心の交流の機会になった・・・お互い様の精神

○学校の危機管理が問われる機会となった

橘田 重男(きった しげお)

小学校25年、短期大学幼児教育学科5年勤務後、現職。ライフワーク:ユーモアの感覚、シンガーソングライター:ナンジャモンジャ、走歴34年長距離ランナー(現在、壮年ジョッガー)。所属学会:日本笑い学会・日本子ども学会・日本保育学会他。

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