2013.10.03
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復帰第一弾は、「教員免許状更新講習」について

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長 松村 純子

  

 お久しぶりです。7期・8期に「教育つれづれ日誌」を担当していましたが、長野県の青少年教育施設から東京の本部へ異動したことに伴い、しばらくお休みしていました。この4月に再び教育事業を担当する部に異動しましたので、14期より再登場させて頂くことになりました。よろしくお願いいたします。

 前回、「またいつか機会があれば書かせて頂きたいと思っています。」と書きましたが、2年半ぶりに再登場することが出来、嬉しく思います。

 

 復帰第一弾は、「教員免許状更新講習」について書きたいと思います。

 私の担当する課では、指導者養成事業を中心に様々な事業を企画・実施しています。自然体験活動の指導者だけでなく、この夏には、読者の皆様にとって、一番身近な「教員免許状更新講習」を行いました。実施した講習は、選択科目の18時間を2泊3日の3日間で一度に取得できるようになっています。(もちろん、宿泊しなくてもかまいません)

 新しい学習指導要領には、「体験活動の充実」が提示されていますが、本講習は、「教科指導、生徒指導に生かす体験活動の指導」というテーマのもと(1)教員自ら体験活動を行うことで、体験活動の意義や教育的効果を体感する。(2)実習と講義を組み合わせ、体験と知識を結びつけるという参加型の研修により、理解を深め、実践する力を身につけることができる。ということをねらいとして実施しました。

 

 今年度、新たに、災害時に活用できる「かまどづくり」や「火おこし」など、野外炊事の指導技術を身につけることができる「災害時に役立つ野外炊事のワンポイント実習」という内容を行いました。

 阪神淡路大震災、東日本大震災など災害時には、学校が避難場所等に指定されます。校庭で食事を作ることもあるでしょう。そんな時に野外炊事の指導技術を知っているのと知らないのでは、大きな差があります。災害はない方がいいに決まっていますが、万が一のために是非身につけておいて欲しい指導技術だと思っています。

 また、実際に「ビジュアルオリエンテーリング」という活動を体験し、活動を企画する上での留意点について理解して頂きました。その後、実際に教科指導・生徒指導に生かせる体験活動を取り入れた指導計画を作成し、グループのメンバーと指導計画の検討を行いました。

 

 9月に入り、講習を受講された先生から、手紙と授業の写真を頂きました。先生の手紙には、「ビジュアルオリエンテーリングを応用した授業を9月2日に行いました。指導案は、講習のとき作成したものをそのまま使いました。主体的に動ける楽しさが子どもたちには、よかった様子でした。また、さらに今回の応用版も考えてみたいです。」と次回の体験活動の実施に向けた意欲が書かれており、私たち職員の大きな励みになりました。私たち講習を企画する者にとって、参加者の皆さんが、講習で学んだ事を現場で実践して貰える事が何よりの喜びです。実は、今回広報が遅れたため定員に達する事が出来ませんでしたが、企画した内容は、絶対先生方の役に立っているという実感を得る事ができました。

 

 今年度は、12月27日~29日にも講習を実施いたしますので、まだ受講されていない先生方は、http://www.niye.go.jp/services/plan/honbujigyo.html にて開催要項をご覧頂き、お申し込み頂きたいと思います。その際は、「教育つれづれ日誌」を見たと書いて頂ければ嬉しいです。※ホームページが復旧していない場合は、03-6407-7712の指導者養成係に連絡をお願いいたします。

 

 そうそう、復帰にあたり過去の「教育つれづれ日誌」を隅々まで読んでいましたら、我が機構の「教員免許状更新講習」を平成22年度に受講された先生の記事と写真を見つけました。(いつ誰が受講したのかは、過去の分を読むとわかります。)

 教員免許状更新講習は、平成21年度から本格実施となり、今年で5年目となります。4年間の本格実施を経て文部科学省では、「教員免許更新制度の改善に係る検討会議」を9月13日に立ち上げました。検討事項として、(1)現代的な諸課題に対応できる免許状更新講習の枠組み・内容の改善 (2)免許状更新講習と現職研修との役割分担 (3)教員免許更新制度に係る制度面・運用面での改善策 が挙げられています。    

 また、文部科学省では、学校教員免許失効者の緊急実態調査を行いました。教員免許更新制で、3月末に更新期限を迎えた9万5919人のうち、免許を失効したのは、0.1%にあたる99人だったそうです。

  先生方におかれましては、くれぐれも受講忘れのないようお気をつけください。 

 まだ申し込まれていない先生方、本講習のお申し込みは、お早めに・・・

松村 純子(まつむら じゅんこ)

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長
元小学校の教師です。勤務地の異動に伴いしばらくお休みをしておりましたが、2年半ぶりの再登場です。「青少年の体験活動の重要性」を発信したいと思います。




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