2012.11.08
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遊ぶために勉強しよう

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

先日、興味本位で、中学3年生に尋ねました。

 

わたし「君たちは将来、英語で何がしたいの?」

 

続々と返答。

生徒A「一人で旅行できるくらい!」

生徒B「英語の本が楽しめるくらい!」

生徒C「洋楽を聴いて“この歌いいなぁ”と思えるくらい!」

 

 

どひゃー。

なんと前向きな姿勢でしょう。

驚きと同時に、私はとても嬉しくなって、以来

「よし、3学期には●●の英語のインタビューを聞かせてみよう」

だとか

「あの格好いい歌を授業で取り上げよう」

などと、今まで実行できなかったあれやこれやの

実現可能性を探っています。

 

 

★ ★ ★

 

 

とはいえ

普通の一人旅なら、単語でどうにかしのげることも多々ありそうですが

本となると、教科書ではお目にかかれないような語句がたくさん登場します。

例えば、私が学生時代に読んだ『ナルニア国物語』。

maneという語が度々出てきますが

これが「たてがみ」という意味だと知っている中学生なんてそうはいません。

歌も曲者です。

リズムに合わせるために文法がおかしくなっていたり

仮におかしくなくても

意味を確認しようとネットで調べて

文法的にどう考えても間違った訳なのに

そうと知らずに一生懸命覚えたりしたら大変です。

Justin Bieberの"Baby"という歌に

"I'm like... baby." というフレーズがあります。

(もし考査だったら"I'm like a baby."と、"a"を入れないといけませんが)

この訳は「僕はまるで赤ん坊みたい」とならないとおかしい。

好きな女の子への呼びかけのような訳が、ネット上にいくらあっても

それではやっぱりおかしいんです。

 

 

★ ★ ★

 

 

わたし「私も、授業でやりたいことは色々ある。

    皆に見せたい映像もあるし、読ませたい話もある。

    でも、それをするにはまだまだ英語力が必要なのね」

 

この生徒たちと英語で遊びたい。

あと数ヶ月ですけど、中学英語の基礎を一緒に固めつつ

いくつかトライしてみましょうね。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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