先日、興味本位で、中学3年生に尋ねました。
わたし「君たちは将来、英語で何がしたいの?」
続々と返答。
生徒A「一人で旅行できるくらい!」
生徒B「英語の本が楽しめるくらい!」
生徒C「洋楽を聴いて“この歌いいなぁ”と思えるくらい!」
どひゃー。
なんと前向きな姿勢でしょう。
驚きと同時に、私はとても嬉しくなって、以来
「よし、3学期には●●の英語のインタビューを聞かせてみよう」
だとか
「あの格好いい歌を授業で取り上げよう」
などと、今まで実行できなかったあれやこれやの
実現可能性を探っています。
★ ★ ★
とはいえ
普通の一人旅なら、単語でどうにかしのげることも多々ありそうですが
本となると、教科書ではお目にかかれないような語句がたくさん登場します。
例えば、私が学生時代に読んだ『ナルニア国物語』。
maneという語が度々出てきますが
これが「たてがみ」という意味だと知っている中学生なんてそうはいません。
歌も曲者です。
リズムに合わせるために文法がおかしくなっていたり
仮におかしくなくても
意味を確認しようとネットで調べて
文法的にどう考えても間違った訳なのに
そうと知らずに一生懸命覚えたりしたら大変です。
Justin Bieberの"Baby"という歌に
"I'm like... baby." というフレーズがあります。
(もし考査だったら"I'm like a baby."と、"a"を入れないといけませんが)
この訳は「僕はまるで赤ん坊みたい」とならないとおかしい。
好きな女の子への呼びかけのような訳が、ネット上にいくらあっても
それではやっぱりおかしいんです。
★ ★ ★
わたし「私も、授業でやりたいことは色々ある。
皆に見せたい映像もあるし、読ませたい話もある。
でも、それをするにはまだまだ英語力が必要なのね」
この生徒たちと英語で遊びたい。
あと数ヶ月ですけど、中学英語の基礎を一緒に固めつつ
いくつかトライしてみましょうね。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
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