2012.10.03
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裏切られ上手

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

「この歳なら、当然知っているだろう」

と思われることでも、抜けはいろいろとあるものです。

学生時代はフランス語を学びましたが

恥ずかしながら、先日、初めて『星の王子さま』を読み終えました。

この物語では、キツネは王子さまの「気付き」です。

 

『かんじんなことは目に見えない』

 

キツネと王子さまとの絆を、別れによって教えてくれるのです。

 

 

★ ★ ★

 

 

絆といえば、教員と生徒との間にあるものは複雑です。

かつてお世話になった教育実習先の副校長先生が

しみじみ言っていました。

「僕たちの仕事はね、生徒を信じては裏切られ

 また信じては裏切られ……、この繰り返しなのね」

 

だとしたら、裏切られ上手にならないと

教員なんてやっていられないのかもしれません。

 

 

★ ★ ★

 

 

言うことをきかない生徒

授業妨害をする生徒

悪口をたたく生徒

やれるのにやる気のない生徒

 

いろいろな形で、教員は「あー、またやられた」と思ったり

「この危機をどう乗り切ろう?!」と内心焦ったりします。

でも、それは当然起こる事態。

「さーて今日は何と言い返してやろうかな」と

待ち構えているくらいのほうが

健康的な教員になれそうです。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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