「私も変わったなぁ」と思う瞬間、ありませんか。
私の場合、英語劇の練習以来、それが頻繁にやってきます。
―どうやったら周りの協力を得やすくなるか。
そればかり考えながら
スケジュール表や授業の進め方など
他の先生と共有するための資料を作っているのです。
* * *
もともと非常勤として高校にいた私が
常勤講師として中学生を教えるのに何を戸惑ったかといえば
『立場の変化』と『教える対象の変化』です。
基本的には、非常勤にとっての仕事は「授業+それに絡む作業」だけです。
つまり、教務には一切関わりません。
だから、例えば
行事で授業が潰れるなら
専任の先生からの連絡が来るのを待っていれば良かったし
授業の進度が遅くて考査範囲を狭めるか否かというときには
専任の先生の判断をあおげば良かった。
受動的であることが多かったのです。
ところがどっこい
常勤になった途端、自らセッティングをする立場になりました。
それから、中学生を教えるということ。
こと英語に関しては
板書だけでなく色々なスタイルの発音練習が必要になる、という
発想そのものが欠けていました。
どんな練習方法があるのか
どういう意図で行なうものなのか
そういう基礎知識に疎かったと思います。
* * *
のべ400人ほどの生徒を教え
様々な先輩先生方に教えてもらいながら
ふと気がつくと
他の先生や生徒との協力体制を整えるべく
こちゃこちゃ資料を作っている自分がいる……。
4月1日、前任校を初めて訪れたころは
ちょうど桜が咲き誇っていました。
非常勤の急募で、私立高校の面談を受けてから数日後に教壇に立ちました。
あれからもう3年半です。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
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