2012.09.05
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3年半

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

 「私も変わったなぁ」と思う瞬間、ありませんか。

私の場合、英語劇の練習以来、それが頻繁にやってきます。

―どうやったら周りの協力を得やすくなるか。

そればかり考えながら

スケジュール表や授業の進め方など

他の先生と共有するための資料を作っているのです。

 

 

* * *

 

 

もともと非常勤として高校にいた私が

常勤講師として中学生を教えるのに何を戸惑ったかといえば

『立場の変化』と『教える対象の変化』です。

 

基本的には、非常勤にとっての仕事は「授業+それに絡む作業」だけです。

つまり、教務には一切関わりません。

だから、例えば

行事で授業が潰れるなら

専任の先生からの連絡が来るのを待っていれば良かったし

授業の進度が遅くて考査範囲を狭めるか否かというときには

専任の先生の判断をあおげば良かった。

受動的であることが多かったのです。

ところがどっこい

常勤になった途端、自らセッティングをする立場になりました。

 

 

それから、中学生を教えるということ。

こと英語に関しては

板書だけでなく色々なスタイルの発音練習が必要になる、という

発想そのものが欠けていました。

どんな練習方法があるのか

どういう意図で行なうものなのか

そういう基礎知識に疎かったと思います。

 

 

* * *

 

 

のべ400人ほどの生徒を教え

様々な先輩先生方に教えてもらいながら

ふと気がつくと

他の先生や生徒との協力体制を整えるべく

こちゃこちゃ資料を作っている自分がいる……。

 

 

4月1日、前任校を初めて訪れたころは

ちょうど桜が咲き誇っていました。

非常勤の急募で、私立高校の面談を受けてから数日後に教壇に立ちました。

あれからもう3年半です。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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