台湾に行ってきました。人生2度目です。
日本・中国などの近隣諸国からの観光客が多く
ガイドや市場で店を出す人々、ホテルの従業員はもちろん
一般の台湾人でも
日本語を話せることが多いです。
日本は島国です。
私たちは日本と他国を隔てて考えがちです。
しかし、台湾で日本語が浸透しているところを見ると
そんな距離は、実際には存在しないような気がします。
* * *
ある観光バスの中でのこと。
男性ガイドが、カードを取り出しました。
台湾人であるという証明に、国民(と呼んで大丈夫でしょうか)がみな
持っているというカードです。
ガイド「カードの裏には私の両親の名前が書いてあります。
私の妻の名前もありますね。はい、見てください」
バスの前方に座っていた私は、それを見せられます。
ガイド「妻はとても美しい名前です。空に白と書きます。
空に白・・・ね、きれいな名前でしょ」
わたし(空白・・・)
* * *
ガイドさんが未婚かどうか
何歳かというのは必要な情報ではありません。
しかし、必要な情報を伝えるだけの言語力では
観光客は次につながっていきません。
商業において、言語力は間違いなく武器です。
ただ、「単に話せる」ではおさまらない、
自分の力を極め、稼ぎにつなげていこうというエネルギーがないとならないわけです。
向上心というよりもっと野性的な、
ハングリー精神とでも呼ぶべきエネルギーがないと
『意外と近いアジア諸国』に勝てるはずありません。
* * *
余談ですが
5年ほど前に台湾を訪ねたときより
英語を話す台湾人が増えたな、と感じました。
特に、若い世代では日本語より英語のほうが
ぱっと出てきます。
英語は話せてあたりまえ、なんですね、本当に。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
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