2012.08.22
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ハングリー精神を育てないと負ける

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

台湾に行ってきました。人生2度目です。

日本・中国などの近隣諸国からの観光客が多く

ガイドや市場で店を出す人々、ホテルの従業員はもちろん

一般の台湾人でも

日本語を話せることが多いです。

日本は島国です。

私たちは日本と他国を隔てて考えがちです。

しかし、台湾で日本語が浸透しているところを見ると

そんな距離は、実際には存在しないような気がします。

 

*  * *

 

ある観光バスの中でのこと。

男性ガイドが、カードを取り出しました。

台湾人であるという証明に、国民(と呼んで大丈夫でしょうか)がみな

持っているというカードです。

ガイド「カードの裏には私の両親の名前が書いてあります。

    私の妻の名前もありますね。はい、見てください」

バスの前方に座っていた私は、それを見せられます。

ガイド「妻はとても美しい名前です。空に白と書きます。

    空に白・・・ね、きれいな名前でしょ」

わたし(空白・・・)

 

*  * *

 

ガイドさんが未婚かどうか

何歳かというのは必要な情報ではありません。

しかし、必要な情報を伝えるだけの言語力では

観光客は次につながっていきません。

商業において、言語力は間違いなく武器です。

ただ、「単に話せる」ではおさまらない、

自分の力を極め、稼ぎにつなげていこうというエネルギーがないとならないわけです。

向上心というよりもっと野性的な、

ハングリー精神とでも呼ぶべきエネルギーがないと

『意外と近いアジア諸国』に勝てるはずありません。

 

* * *

 

余談ですが

5年ほど前に台湾を訪ねたときより

英語を話す台湾人が増えたな、と感じました。

特に、若い世代では日本語より英語のほうが

ぱっと出てきます。

英語は話せてあたりまえ、なんですね、本当に。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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