2012.06.27
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「目を合わせる」検証

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

担任の先生がいないとき

ホームルームに行くのは学年付の仕事です。

授業外で生徒と関わる機会を有効利用したいので

最近実践しているのが「目を合わせること」です。

 

 

★ ★ ★

 

 

朝読書の後、物語の続きが気になる生徒たちは

 

「出席とります。Aさん」

「はい」

「Bさん・・・」

「はい」

 

というやり取りの間、たいてい文字に目を走らせています。

これを

「出席とります。顔を向けてね」

の一言をつけて始めたところ

何となくだらっとしていた返事がきびきびとなり

元気なリズムを生んだのです。

笑顔を返してくる生徒もいます。

リズムに乗れない生徒は「調子が悪いのかな」と予測できます。

 

 

★ ★ ★

 

 

数十人が一緒にいる教室で

人の中に自分が紛れてしまう感覚を

私はよく覚えています。中学生の頃のことです。

目を合わせることは、相手の存在を確認し合うことにもなります。

だから、目を合わせてこない生徒は

私の存在を認めたくないのだから

反発心を覚えているのかもしれませんね。

そんな、気持ちの距離をはかる基準としても

これは使えるかもしれません。

 

 

★ ★ ★

 

 

あるいは、「目を合わせてね」と言うことで

「こちらはあなたを認識しようとしているんだよ」という

メッセージを発信することになるのかも。

 

 

★ ★ ★

 

 

『動物と目を合わせると威嚇と勘違いされる』と

聞いたことがありますが

そう簡単には言い切れなさそうです。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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