担任の先生がいないとき
ホームルームに行くのは学年付の仕事です。
授業外で生徒と関わる機会を有効利用したいので
最近実践しているのが「目を合わせること」です。
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朝読書の後、物語の続きが気になる生徒たちは
「出席とります。Aさん」
「はい」
「Bさん・・・」
「はい」
というやり取りの間、たいてい文字に目を走らせています。
これを
「出席とります。顔を向けてね」
の一言をつけて始めたところ
何となくだらっとしていた返事がきびきびとなり
元気なリズムを生んだのです。
笑顔を返してくる生徒もいます。
リズムに乗れない生徒は「調子が悪いのかな」と予測できます。
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数十人が一緒にいる教室で
人の中に自分が紛れてしまう感覚を
私はよく覚えています。中学生の頃のことです。
目を合わせることは、相手の存在を確認し合うことにもなります。
だから、目を合わせてこない生徒は
私の存在を認めたくないのだから
反発心を覚えているのかもしれませんね。
そんな、気持ちの距離をはかる基準としても
これは使えるかもしれません。
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あるいは、「目を合わせてね」と言うことで
「こちらはあなたを認識しようとしているんだよ」という
メッセージを発信することになるのかも。
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『動物と目を合わせると威嚇と勘違いされる』と
聞いたことがありますが
そう簡単には言い切れなさそうです。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
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