2012.02.24
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人として欠けていますが

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

アクシデントに巻き込まれ
膝を痛めてしまいました。
この怪我のおかげで
先週末の郊外学習の引率や
新入予定者向けの説明会の分掌で
戦力外通告を受けました。
「仕事しない奴なんか必要ない!」
と自暴自棄気味。
月曜日、MRIの結果を見て
靭帯の切り株のようなものをかろうじて確認しました。
3本ある靭帯のうち
一本が切れ、一本が損傷しているそうです。
ああやっぱり、と落胆しつつ
これからどうしていけばいいのか
少し見通しがついたとも言えます。
というわけで
私には靭帯が一本ありません。

* * *

膝の怪我で困るのは、歩行困難になることです。
松葉杖なるものを使ってみると
部活で足を痛めていた生徒Aの気持ちがわかります。
彼はサッカーで鍛えたもう一方の足で
よくケンケンしてました。

生徒A「先生、片足で歩けば
    もっと安定すると思うよ」
わたし(残念ながら
    私には、そんな良い筋肉はないのよ)

それから、バレー部の生徒B。
自らの手術体験を感情こめて語ります。

生徒B「局部麻酔はやめたほうがいいよ。
    なんか、動いてるのがわかるから!」
わたし(なるほどね。
    メスとかコッヘルとかが足の中で動いてるのね)

生徒C「先生、手術しなよ!
    だってまだ二十代前半でしょ?!」
わたし(どこでその個人情報を手に入れたの?!)

生徒D「荷物、持ちましょうか」
わたし「あら、優しいのね!
    でもいいわよそんなー!!」

生徒E「先生、歩くの手伝ってあげるよ!」
わたし(階段で松葉杖を奪っていった
    その笑顔を私は忘れない……)

* * *

笑いであれ真摯な気持ちであれ
人として欠けている私は
日々なにかを与えているらしいです。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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