2012.02.21
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バレンタイン3題

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

2月14日、バレンタインデーでした。近頃は「想いをよせる男子にそっと渡して・・・」というのは主流ではなく、「友チョコ」「感謝チョコ」「自分チョコ」など渡し方も多様化しているようです。バレンタインにまつわる話を少々。

 

■女子校のバレンタイン

女子校である本校も例外でなく、そもそも男子の絶対数が極端に少ないのでこの傾向は顕著です。そう言っても10年くらい前までは「憧れの男の先生に!」という子も見られましたが、今ではすっかり影を潜め(私が見えていないだけかもしれないが・・・)、「手作りお菓子大交換会」のようなイベントになっています。

 

14日という日にこだわるわけでもなく、だいたい17日頃まではお互い作ってきたお菓子を食べ合うという光景が見られます。私も受け持っているクラスの生徒から色々なお菓子をもらって試食。この数日で確実に体重が増えていきます。

 

ちなみに1ヶ月後の3月14日、ホワイトデーという名の「第2回手作りお菓子大交換会」が盛大に開催されます。

 

■デパ地下のバレンタイン特設コーナーに男子が行くと

お世話になっている人の家を訪問するために手土産を持っていくことに。その方はある銘柄のチョコが大好きなのでそれを買いにいくことにしました。

 

何も考えずにデパ地加のバレンタイン特設コーナーに足を運ぶと・・・ そう、世間はバレンタインモードなのですよ!!

デパ地下のすべてのお菓子やがバレンタイン仕様になっています。 客はほぼ100%女性。 躊躇しました。2回ほど店を出入りしました。

「俺は客だぞ! チョコレート買って何が悪い!!」

そう言い聞かせて目的の店の女性だらけの列に並ぶ。やっと自分の順番になったところで、どのチョコを買うのかすっかり忘れてしまいました。 後ろは女性ばかり長蛇の列。焦る自分・・・。

「あの・・・2000円くらいで日持ちしそうなやつください。」

バレンタインモードムンムンの包装されたチョコを渡されました。 もちろんかわいい手提げ袋に入れられて・・・・

 

■わが青春のバレンタイン

最後に自分が高校生だったころのバレンタインの思い出。男女共学で、男子たちはこの日1日は期待を込めてモヤモヤしていたものでした。そんな当時書いた日記を紹介します。

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今年もやってきました。朝、教室に入る。男だけ。お互いあまり口には出さないが重々しいというかピリピリしたというか、そんないつもとは違う空気が漂う。寒い朝だった。女子が教室に入るたびに、男たちはみな背筋がピンとのびる。
 ダラダラと長い昼休みが終わって生物教室に行こうとしたとき、廊下でAちゃんに会って、自分に手紙を渡してきた。内心「ヘヘっ、やっと体面保てたな」と思いつつ控え目に生物教室へ向かう。
 7時間目が終わってますます男子の動きがざわついてきた。同じように女子の雰囲気もいつもと違う。明らかにわかる。普通ではない。
 掃除時間、男子は便所にたまる。便所こそ男子のパラダイス。何でもアリのアウトローゾーン。おや?Mの様子がおかしい。隠そうとしても無駄だ。ふーん、そうか。みんな、一見、表面上ただ冷やかしているだけだけど内心うらやましくて仕方ないんだ。あいつははるか遠い世界にブっ飛んでいった。共にふられてなぐさめあった仲だったのに。部に出るとYさんがチョコひとつくれた。でも義理でみんなもらってたんだけど。まぁいいや。何でももらえりゃ。

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チョコひとつでどれだけ一喜一憂してるんだか…。青春ってこういう何気ない日常がドラマになるもんなんだなぁと自分のことながらほほえましくなります。

ところでAちゃんからもらった手紙って何なんでしょう。当時の日記には詳細がなく、記憶にもないです。Aちゃんと付き合っていたことは無いし。気になるじゃないか!!!!

 

以上、バレンタイン3題、お送りしました。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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