興味関心を惹くことを、あれこれ考えないといけません。
生徒にアンケートをとりました。
わたし「そろそろクリスマスですね。気になる洋楽、ありますか」
生徒A「先生、ラスト・クリスマスって知ってる?」
生徒B「歌ってよ、歌ってよ!」
生徒のからかいに、私は大真面目。
わたし「Last Christmas, I gave you my heart.
But the very next day you gave it away~♪ でしょ?」
一同、おおーすげー、と騒ぎます。
生徒C「ジョン・レノンのクリスマスの歌は?」
わたし「So this is Christmas. And what have you done?~♪」
ええー、なんでわかるのー?
と、また大騒ぎ。
・★ ★ ★
私が中学生だったとき
授業でよく英語の歌を歌いました。
歌を通して覚えたフレーズは
授業はじめの5分間の会話練習よりも
テスト対策用の文法プリントよりも鮮烈に
頭に残っています。
授業中に紹介されることで
新しい歌を覚えるきっかけにもなりますが
「あの歌を英語で歌いたいなー」という期待が
外れるとがっかりしたものです。
でも、『期待した歌』は
中学を卒業してずっと後になってから
何かの弾みでふと思いだし
歌詞を調べてこっそり練習することもできるのです。
私にとって、Wham!の“Last Christmas”はそういう歌の1つでした。
・★ ★ ★
時々、目の前にいる生徒が
中学生だった自分と重なることがあります。
“Last Christmas”を授業で流すとき
生徒Aを通して
私の叶わなかった希望を叶えられるのだから
ちょっとワクワクしてしまいますね。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
