2011.09.03
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日サロ? いえ全国大会です

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

男女バレー部と野球部が
相次いでインターハイ出場を決めました。
会場はそれぞれ
バレーが大阪(ただし男女で場所が違いました)。
野球が和歌山(大阪から結局2時間くらい)。

★ ★ ★

できることは何でもしてあげねばと
全国制覇を祈願して
夕方から富士山に登り
翌朝の御来光を拝んで昼過ぎに下山。
更に、次の日の新幹線で大阪へ走り、昼には和歌山へ。
そこで奇跡のような勝利を目の当たりにし、
「これは
 勝っているうちは野球を応援しよう」と決意しました。
野球の試合時間を軸にして
都合がつけばバレーの試合に顔を出し・・・・・・と
3泊4日の応援遠征のあいだに
和歌山と大阪を行ったり来たり。
野球が勝つたびに
私は腕も足の甲も焼けて
夏休みの少年の見本のようになりながら
黄色い声をあげ
財布は悲鳴をあげる始末(笑)。

★ ★ ★

それほどまでして何が得られるのか
不思議がる人もいるようです。
でも私の場合、そこまでしないと見えてこないものがあるのです。
たとえばそれは
緊張感の高まりから逃れられないと知って
バッターボックスに立ったときの張りつめた横顔だったり
仲間の緊張をほぐしながら
平常心を取り繕う不安定感だったりします。

それにこれからは
学校生活のすべてを賭して迎えた決戦の場を去り、
もぬけの殻のようになった彼らが
いつまでも歓声を夢見たり
全然違う方角へ歩き出したりする姿を
目の当たりにするのです。

★ ★ ★

緊張感のゆるみとは怖いものです。
中高一貫校で部活に燃えてきた中学生たちは
レギュラーになれるか否か、という観点から
外部進学と内部進学という岐路に立つわけです。
また、中には
受け皿があるという安心感に、空虚な半年を過ごして
卒業していくのかもしれません。
しかし、受験前の半年は
学業の面でも、精神面でも
大きく成長できるチャンスのはずです。
そのチャンスを不意にしてしまうことは
中高一貫校に限らず、受け皿のある学校にとって
とても怖いことだと思うのです。

★ ★ ★

自分に打ち勝つ強さは、試合の最中に計れるものではありません。
生徒の緊張感を、どうにか繋いでいきたいのですが。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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