2011.08.20
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出張15泊17日 その(2) ~異文化、立体化の実施?

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

イギリスのランカスターという小さな町は
ロンドンから車で5時間ほどの郊外にあります。
とても美しい町で
丘の上の大学から眺めると
まっすぐな下り坂に沿って
蜂蜜色のレンガの家が連なり
その先に中心街が広がっていて
素朴な教会の塔が細長く見えました。
晴れた日には
遠くに湾が光り、さらにその先に湖水地方が見えました。
大学構内に、カモメがよく飛んできました。
サマースクールは、この自然豊かな大学で行われました。

★ ★ ★

しかし生徒は
めいっぱいのスケジュールと
慣れない団体行動と
言語の壁とで
日に日にくたびれていきました。

★ ★ ★

一週間目は、大学の寮に滞在。
平日、
午前中一杯は英語の授業、
午後は日替わりでアクティビティー、
夜も日替わりのアクティビティー。
週末、
ロンドン一泊観光旅行。

二週間目は、ホームステイ開始。
平日、
午前中一杯は英語の授業、
午後は日替わりでアクティビティー、
その後、ステイ先へ。
週末、
まずはスイスで一泊し、高山鉄道で世界最高地点にある駅へ。
ローマで二泊、もちろんバチカン市も外せません。
フランクフルトに立ち寄ってから成田への飛行機内で就寝。
翌朝ついに帰還!
という、なかなか手強い17日間でした。

★ ★ ★

平日は、比較的時間に余裕がありました。
サマースクールの参加者は各国から集っているので
生徒たちはスペインやイタリア、ロシアの子供たちと交流を深めていました。
ホストファミリーや、学校の先生たちともまたしかりです。
しかし週末の小旅行は、いずれも
観光名所めぐりを「消化」するのに明け暮れて
自由時間がほとんどとれませんでした。
たとえ時間をもうけても
トイレの長い列に並び、慌ててバスに駆け戻るということもよくありました。

★ ★ ★

しかし、限られたなかでも収穫物は必ずあります。
「国際貢献の意識」であれ
「効率的に買い物をする術」であれ
「忍耐力」であれ
「感謝の気持ち」であれ
生徒の身に染みつき、血や肉になることを願うばかりです。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

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