2011.06.03
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

初 考査

駿台学園 英語科常勤講師 四ツ分 祥子

「新しいプリント下さい」
テスト前になると
生徒たちが勢いよくやってきます。
これに対する私の返答。
「もらったプリントは完璧にできますか」
 
 
★ ★ ★

特に、中学生くらいの頃には
もらった一枚のプリント、解説までうけた一つの問いが
もう一度解けるかどうかは関心事ではありません。
今、目の前にあるテストが「何点か」を
ただ競ってしまいます。
解けるようになったら
では同じ内容の問題で、別の問い方をされても解けるだろうかと
考えるところまでできるのが理想的なのですが。
これは、かつて教えた塾の生徒も同じで
ただ解けばいい(なにか書けば満足)という傾向は
この世代の生徒には仕方のないことのようです。
ここをスタートとして
繰り返し解く習慣をつけていくのは
なかなか時間がかかります。
 
 
★ ★ ★

1学期中間考査にむけて
「繰り返し」を持続できた生徒は
期末でちゃんと成果があらわれるはずです。
答案を返却後、始まったのは
自分がどれだけ頑張ったのかというアピールタイム。
授業が終わって、私が教室を去る間際
生徒Aが言いました。
「このプリント、10回はやったよ」
その努力は、彼のノートからはっきり感じました。

四ツ分 祥子(よつわけ しょうこ)

駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop