アグネスの教育アドバイス
映画と教育
震災を忘れない
教務に携わりはじめて早2ヶ月。
昨年度までの非常勤生活が夢のかなたです。
★ ★ ★
教育実習校で、指導教官に言われたフレーズを
身に染みて感じています。
「教える仕事は、3割くらいよ」
実際は1割未満かも。
★ ★ ★
私学なので土曜も授業があり
日曜は部活動や説明会で
GW明けから休みなし。
学校のことが頭から離れません。
英語科部会や別の会議や
生徒の委員会もあるし
忘れた頃にやってくる実力試験の結果整理やらなんやら。
合間をぬって授業準備をするも
いざ本番を迎えると
まぁ本当に
時間の過ぎるのが早いこと。
また資料を作らねば、と
グルグル目を回しているところへ
迫りくる中間考査、体育祭……。
★ ★ ★
しかし、何とかこなさねば。
まだ小テストの採点もできていませんけど。
なにせ主役は生徒たちです。
授業でも行事でも
教員は裏方にすぎません。
裏方がしっかりしていないと
主役は輝けません。
ある程度のお膳立てをして
しかし指示は出しすぎず
うまく生徒を刺激して
自立心というものを育てたいわけです。
そして厳しい社会に出ても
なんとかやっていってほしい。
★ ★ ★
さて、今日は
文芸同好会の活動日でした。
メンバーはみな高等部の生徒です。
私は副顧問をしています。
生徒はやる気に満ちていて
かなり意欲的に活動しています。
本日のお題は
擬態語を使わずに「ドキッを表現しよう」
そこで生徒Ａがぼそり。
「先生も書きましょうよ」
しかし教務の嵐で頭めいっぱいの私は
「先生は君たちの影だからさ」
と言って逃げました。
そこで生徒Ｂの叫び。
「古典の世界では、影は"光"なんですよ」
今日、小テストがあったから覚えたんですよ、
と生徒Bは続けました。
★ ★ ★
なんとも爽快な響きのある言葉。
育てよう刺激しようと思っているのに
結局私は
いつも生徒に生かされています。
四ツ分 祥子（よつわけ しょうこ）
駿台学園 英語科常勤講師
塾講師5年、私立高校にて非常勤講師2年を経験。2011年度から新天地で常勤講師として勤務。
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