2011.05.03
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頭の中が忙しい

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

 

今年は高校2年生の担任です。新学期がはじまり「忙しい」毎日を送っています。

 

さて、教員になって12年目。そろそろ初心を忘れ始めた今日この頃、自分の中でひとつの目標を立てました。

 

「どんなに忙しくても生徒と関わる時間を削らない。」

 

ある日の放課後、生徒に話しかけられました。ちょっと色々と抱えていることが多く、思わず「今ちょっと忙しいから後で・・・」と遮ってしまいました。すると生徒が一言

「頭の中が忙しいだけじゃろ・・・」

 

「!!」頭の中にズッキーンと響きました。

 

自分はどんなときに「忙しい」と感じるのだろうということを考えてみました。「あー、忙しくてしんどいな~」と漏れてしまうのは事務仕事が片付かないときであることに気づきました。生徒と関わっているときには「忙しい」という気持ちは、なかなか表に出てきません。「体感する忙しさ」は自分の事務作業の段取り、または職場全体での事務仕事分業の問題。生徒に指摘されたように「頭の中が忙しい」状態。これが「忙しい」なのです。

 

新任の頃より、任される仕事は格段に多くなりました。しかし、それらを処理するスピードも速くなりました。正確に言うと、「抜く」部分を覚えたとでもいいましょうか・・。誰にも言えませんが、自分の中の秘かなスキルアップです。

 

その効率化されて捻出した時間を生徒のために使ってやろうじゃないか!と。

 

大きく構えてみましたが、特別なことをするわけではありません。

「生徒が学校にいる時間帯は学校内を歩き回って声かけしよう」

 

たったこれだけです。少なくとも1日トータル1時間は生徒と話をする時間をとりたいですね。生徒たちとの何気ない会話の中から新しいアイディアが浮かびます。

 

自分も含め、生徒との関わりを求めて教員になった人がほとんどです。それが「頭の中の忙しさ」が原因でできなくなることはとても辛いこと。新任だったあの頃を思い出して、今日も色々な生徒と他愛もない話をしていきます!

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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