2010.12.12
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夏のクリスマスパレード?

建築家(グローバルアーティスティック代表) 岩崎 亮平

皆様ご無沙汰しております。
イレギュラーライターとして、NZから3件のトピックスをお送りしたいと思います。

11月28日に毎年恒例のクリスマスパレードがオークランド市内でありました。普通でしたらクリスマスは真冬ですが、ここNZでは真夏です!どうもピンとこないのですが、この日も日中は26度ぐらいまで気温が上がり、強い日差しと相まって汗をかく始末。
飾り付けられたフロートや、バグパイプ、馬車、ダンスチームが次々と大通りを行進していきます。特にこどもたちのカラフルなコスチュームと化粧が目を惹きました。サンタや雪だるまは北半球と同じ冬の格好ですが、出演者の服装は夏そのものです。クリスマスパレードというよりほとんどリオのカーニバルでした。(全ての写真)


11月5日はガイフォークスデーといって、NZでは花火を上げてお祝いをします。これはおそらく日本にはないでしょう。ガイフォークスは、1604年に英国でカトリック教徒を弾圧していた国王暗殺を目論み、処刑された人物です。
この週末はそこらじゅうで打ち上げ花火が深夜遅くまで上げられていました。各家庭が自分の家の庭から一斉に上げるものですから、本当に360度パノラマ花火で見事でした。なぜこのように集中するかと言いますと、NZでは1年の内この期間の1週間しか店で花火は売られないのです。この時期を逃すと次の年まで花火は手に入りません。
また火災の原因にもなるので花火は厳しく規制されています。日本のようにいつでもどこでも出来るわけではなく、毎年この期間だけで数十件の火事が発生しているそうです。この土曜日も深夜までパトカーのサイレンが鳴り響き、にぎやかな夜でした。


10月31日はご存知ハロウインでしたが、日本とは随分様子が違いました。私は日本以外でのハロウインは知りませんのでワクワクドキドキでした。事前に近所にいろいろと聞いてみましたが、「こどもたちは時々来る程度よ」と言うばかりで、具体的なことは教えてくれませんでした。何人来るのか、何時頃来るのか、お菓子の種類、量、渡し方全てがなぞでした。とりあえず棒付きキャンディーを買い、今か今かと待っていました。

まだ明るい夕方7時ごろ、とうとう数人のこどもたちがトリック・オア・トリートと叫びながらやって来ました。彼らが持っていた袋や帽子の中には既にお菓子がいっぱい。ポテトチップの大きな袋もありましたが、私はキャンディーを一個ずつ入れてあげました。近所を見て歩くと、かぼちゃをくり貫いてランタンを作ったり、それを玄関に置いている家も無くいたって静かでした。

外国に住んでいると、当然の事ながらその国の習慣や歴史、雰囲気が体験できるわけですが、できれば今の日本のこどもたちにも外国とのいろいろな違いを経験させてあげたいと、つくづく思います。
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岩崎 亮平(いわさき りょうへい)

建築家(グローバルアーティスティック代表)
建築設計の仕事が本業ですが、「こども建築ワークショップ」を主宰し、学校へ出前授業を行っています。子どもに関わること全てが私のライフワークです。子どもは人類の宝者ですから。

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