2010.11.24
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ジュニアリーダーの活動を知っていますか?

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長 松村 純子

 ジュニアリーダーの活動を知っていますか?
 ジュニアリーダーとは、主に子ども会を中心に地域活動を行う青少年のことを総称して言います。中学生や高校生を中心に活動しており、地域差があるものの、おおむねこの年代を「ジュニアリーダー」と呼んでいます。ただし、大学生も含めて「ジュニアリーダー」と呼びあらわしたり、別の呼び方をする場合もあります。

 平成19年度の子ども会白書では、ジュニアリーダーの人数は、平成19年10月現在で、中学生が約43万人、高校生が約3万人とのことです。これを以外と沢山いるもんだなぁとみるか、やっぱり少ないなぁとみるかは、人それぞれでしょう。

 今回、ジュニアリーダーについてお話しようと思ったのは、長野県にある安曇野市教育委員会の方から来年度の事業計画について相談をうけたからでした。
 ジュニアリーダーの育成は、主に教育委員会の社会教育課が担当しています。今回、長年担当された方が退職なされたとの事で、どのように来年度の計画を立てたらいいか悩まれていました。

 実は、私は、ジュニアリーダーの出身です。子ども会活動をされていた小学校の恩師の影響を大きく受け、小学校・中学校とジュニアリーダーの研修会に参加していました。大学生の頃は、活動から離れましたが、教員になって2校目に異動した頃からでしょうか、再び子供会活動に関わりたいと思う気持ちが強くなりました。そして今度は、指導者として活動に関わるようになりました。夏休みを使って、東京都のジュニアリーダー養成研修の一環である洋上研修にも数回関わりました。
 
 新任教員の時から集会等でゲームをする事が苦にならなかったのは、ジュニアリーダー時代に培ったスキルがあったからだと思っています。
 現在勤めている施設にもジュニアリーダー研修で利用くださることがあり、挨拶の際に、嬉しくなりつい、「私はジュニアリーダー出身です。」なんて言ってしまいます。 

 いいアドバイスが出来たかは、これからの安曇野市のジュニアリーダー研修の計画表を見せていただければわかると思いますので、敢えてここには書きませんが、各市町村のジュニアリーダー研修担当者の方達は、「昨年通り」という前年度踏襲ではなく、新たな研修計画作成にチャレンジして欲しいなぁと感じました。
 社会教育は足で稼ぐと言われるように、机上で「どうしよう。」と悩んでいるより、こうやって担当者の方がわざわざ、事業計画作成のために施設を訪ねて来て下さった事に、熱意を感じて、応援したくなりました。
 本当に困った時こそ、人は動くということを実感しました。

 来年度の計画を立てるのは、まさに今・・・・ですよね。今から畑を耕さなくてはいい花を咲かせることはできませんもの。

松村 純子(まつむら じゅんこ)

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長
元小学校の教師です。勤務地の異動に伴いしばらくお休みをしておりましたが、2年半ぶりの再登場です。「青少年の体験活動の重要性」を発信したいと思います。




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