2010.10.18
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地域学習、今年は…

北海道真駒内養護学校 教諭 遊佐 理

最近、学びの場.com編集部の方から「地域学習の記事がとても人気がある」ということを聞きました。
実は、それと同じぐらいの時期に、つれづれ日誌の第七期において、地域学習の記事が1本もないことにも気づきました。
僕としては、地域学習の推進を日々行っているのでとてもうれしく思ったのと同時に、しばらく地域学習について話をしていなかったことに反省しました。

つれづれ日誌第八期では、読者のニーズに応え、自分の主な業務でもある地域学習の推進について、もう少し計画的に紹介するようにします。

ということで、今回は、今年度の真駒内養護学校の地域学習について紹介したいと思います。

今年度、地域学習の指定を受けている児童生徒は、小学部では5割強、中学部では2割弱と、小学部は減少の傾向が見られ、逆に中学部では増加の傾向が見られました。
その原因については詳しく検証する必要がありますが、小学部中学部ともに地域学習について知る機会が増え、教員、保護者ともに地域学習に対する考えが明確になってきたことが要因のひとつとして考えられるかと思います。

実施回数についてですが、昨年度は新型インフルエンザの影響で例年の3分の1程度の実施でしたが、今年度は例年通りの実施回数になっていると思われます。

今年度の特徴としては、いろいろな形での地域学習が行われ始めていることです。

たとえば、市内の小中学校からの転入生が以前在籍していた学校との地域学習もいくつか計画されています。地域学習校もその子がどんなお子さんかわかっていることも多いので、「いつでもおいで、待っているよ」と頼もしいことばをかけていただいています。

また、今年度は、校内での活動に限らず、近所のお店への校外活動に一緒に行く、遠足に一緒に行くなど、地域学習校の子どもたちと一緒にアクティブに動き回っている児童生徒もいます。

そして、地域学習校から手紙をもらったり、近所を歩いているときに地域学習校の児童生徒たちから声をかけてもらったりしたという、うれしい報告を耳にするようになりました。

それ以外にも、いろいろなことがありますが、それはまた後日お伝えできれば、と思っています。

一方、課題としてあげられることもいくつかあり、その一つとして、本校と地域学習校との間、または本校の教員間の連携の図り方があげられます。
このことについても、また日を改めてお話ししたいと思います。

今回は、おおざっぱにではありますが、今年の地域学習について紹介いたしました。

最近、地域学習について考えているのは「本校と地域学習校、双方の児童生徒や教員、保護者がお互いのよいところもよくないところも丸ごと知ることが大切なことである」ということです。
今後、地域学習について紹介する際には、このことを含めて上手に伝えられるように心がけたいと思います。

遊佐 理(ゆさ おさむ)

北海道真駒内養護学校 教諭
特別支援教育コーディネーターになって3年目。特別支援教育のプロフェッショナルとして、笑顔で人と人とをつなぐことを目指して頑張っています。

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