2010.09.15
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教育スタイル

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

「やる気をだせばなんでもやってしまう人です。そのやる気に犠牲になった人多数…。」
 ある卒業生が私のことをこう評しました。

前に何度か同じようなことを書いていますが、私の教育方針は「何でも経験させる」こと。そしてその根底にあるのは、最初に指導する立場である自分自身が「楽しめるかどうか?」ということ。

冒頭の卒業生は、在学中に私の誘うさまざまなイベントに巻き込まれたタイプの人です。ほぼ丸1日博物館に滞在したり、「東大行くぞ!」と言って東京大学の学食に突然入ってみたり、アルギン酸を原料とする型取り剤と石膏で顔の型をとってみたり・・・。

ブツブツ言いながらもついてきた彼女、現在、彼女は理系の大学に進み、最先端の化学の研究に従事しています。高校当時の経験が役に立っていることでしょう!(そう信じてます!)

先日、文化祭がありました。生徒が主催する文化祭ですが、先生も仲間に入れてもらわないと!

音楽活動している卒業生に声かけて、1日限りのアコースティックユニットを結成。文化祭でライブを行いました。ライブではお互いのオリジナル曲や、二人共通の好きなアーティストのカバーなど。私もギター、マンドリン、ピアノを弾いて歌って、盛り上がり最高潮。人気の会場の入場待ち行列の前で「ゲリラライブ」を決行。これも好評でした。

ほとんど、自分自身が遊んでいるようなものですが、これでいいのです。先生は字の通り、「先に生きる」者として見本をしめさないといけません。何をするのにも、まず先生自身が目一杯楽しんでいる姿を見せていきたい。私が楽しんでいる姿を見て、「ああ、バカなことしてる先生だなぁ」と思われつつも、笑顔になってくれれば嬉しいです。

人間、大抵のことは、本気で努力してやる気になればいつか実現できるものと信じています。せっかくやるのでしたら、楽しみながら努力していきたいものです。

こんな自分の仕事模様を見て、大学の同級生がこんなことを言いました。
「野村はほんとに今の職場に就職してよかったんだなぁとしみじみ思うよ。」

ありがとうございます。時に、うまくいかないこともあって自分の道に対して弱気になることもあります。しかし、冒頭の卒業生、そして上記の同級生などの励ましの言葉に支えられ、これからも楽しいことを周囲を巻き込みながら挑戦していきたいと思います。

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

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