2010.08.03
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とりとめなく・・・

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長 松村 純子

 私が勤務する施設は、1,218mの標高に位置しているので、連日の猛暑も涼しく過ごせます。暑い中でお過ごしの皆さん、是非信州にお出かけください。
 詳細は、http://takato.niye.go.jp/ で。
 
 夏休みに入り、学校の校庭からは、元気な子ども達の声がしばらく聞こえないのではないでしょうか?
 その分、青少年教育施設には、連日子ども達の元気な声が響いています。子ども達の元気な声を聞けるのは、私にとってとても嬉しい事です。

 しかし、子ども達の元気な声が聞こえなくなる“哀しい事件”を最近よく目に耳にします。
 7月29日付けの新聞でも“児童虐待 最多4万4210件”という記事がありました。厚生労働省の集計で、1990年度の集計開始から19年連続で増加しているそうです。
 自分で訴える事の出来ない「おさなご」のネグレクト(保護の怠慢・拒否)の記事に胸が痛みます。
 思い通りにならないからとすぐにキレてしまう子ども達。言うことを聞かないからと我が子を殺してしまう親たちなど、人を殺傷する事件は、毎日のように目に入り、目を疑うばかりです。

 今回は、学校の先生というより、子育て中のお母さんやお父さんに何かお伝え出来ないかと考えました。
 そんな中、保育園児のお母さんを対象に長野県保育連盟が発行している「すこやか」という冊子に「自然に親しもう!」という題でお話させていただいたく機会がありました。
 子育てに忙しいお母さん、仕事に忙しいお父さんに子ども達と一緒に自然を満喫して欲しいなぁと思ってお話しをさせていただきました。

 その一部分に掲載されているものですが、自然にはものすごいパワーが秘められているということです。自然には、人の心を解放的にし、リラックスさせるパワーがあります。お母さんやお父さんも自然の中にいるだけで、ゆったりでき、気持ちにゆとりができるものです。
 自然の中では、五感の発達が促されます。子ども達には、自然の中で様々な植物や昆虫に出会ったとき、名前を図鑑ですぐ調べるのではなく、もっともっとさわったり、においを嗅いだり、体感して欲しいなぁと思っています。(もちろん、危険なハチやかぶれるウルシについての基本的な情報は、大人が知っておいて欲しいですが)

 子ども達一人ひとりが違うように、葉っぱだって、ツルツルの葉っぱ、トゲトゲの葉っぱ、ねばねばする葉っぱ、さらに、裏側がチクチクする葉っぱ・・・・と様々なものがあります。
 緑色と一口に言っても、濃い緑、黄緑・・・と同じ葉っぱでも様々な色があることに気づくでしょう。
 
 とにかく学期中は、忙しい先生方(もちろん夏季休業中も忙しいでしょうが・・・)や忙しいお母さん・お父さんに自然の中でリラックスして欲しいと願うばかりです。
 とは言うものの、自然の中で連日働いている青少年教育施設の職員のストレスはたまらないかというと、昨年の“事業仕分け”以来、施設は厳しい状況にあります。
 青少年教育施設は、絶対必要(と私は思います)なのに、どんどん縮小されていく現実に、「現場の思いがなぜ伝わらないのか」と「踊る大捜査線の青島」みたいな気持ちになっています。
 秋~冬の時期の利用者の方々を増やすことが喫緊の課題です。
 今回は、とりとめもなく、つぶやかせていただきました。

松村 純子(まつむら じゅんこ)

独立行政法人国立青少年教育振興機構 教育事業部 企画課長
元小学校の教師です。勤務地の異動に伴いしばらくお休みをしておりましたが、2年半ぶりの再登場です。「青少年の体験活動の重要性」を発信したいと思います。




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