2010.08.04
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

頑丈万歳

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長 野村 泰介

よく物を落として壊します。中でも深刻なのがデジカメ。7年間で4台落として壊しました。次いで壊したのがポータブルハードディスク。こちらも5年間で2台落として壊しています。そういえばノートパソコンも落として破壊しました。あまりによく壊すので、「耐衝撃」「タフ」といったキーワードを含むものを選んで買うようにしています。中でも私の中での最近のビッグヒットは、「耐衝撃・耐水」デジカメ。見た目は少々ゴツいですが、「落としても大丈夫なんだ!」という安心感はたまりません。

さて、学校で働いていますと、教室の備品って意外と頑丈なものが多いことに気づきます。中でも秀逸なのが生徒用の机と椅子。これらの頑丈さは半端じゃないです。

本校で使用している机と椅子は金属製の骨組みに合板の天板などを組み合わせた標準的なものです。1セットの机・椅子で最低10年は使えます。あまり考えたことはないと思いますが、元気な子どもたちが日々酷使する中で10年使い続けることって本当にすごいことだと思いませんか?中学生の頃、2階から階段下に椅子やら机を転がして落としたことがありますが、ビクともしなかったことを覚えています。丈夫でありながら軽量、そして安価。これほどのヒット作はないでしょう。

学校の机や椅子はJISで、そのサイズなどの仕様は規定されていますが、耐久性などの基準はないようです。そのことを考えると、学校用の机のメーカーは、それぞれのメーカー基準で耐久性の強いものを開発しているのですね。

さて、本校にはまだ縁がありませんが、最近、学校の机にも変化が見られています。「新JIS規格」というもので、発表されて10年くらいになるのでしょうか?教科書やノートの大判化(A4サイズ)に伴い、天板が大きくなったり、成長に合わせて椅子の高さが変えられたり、キャスターがついたりしています。素材につきましても、木製の机を採用する学校も少しずつ増加傾向だそうです。四国にある中高一貫校では、入学と同時にピカピカの木製机を渡され、6年間使い続けます。卒業すると、天板のみ新品に貼り替えて、次の新入生が使います。これら天板にはその県内の間伐材を使用し、机を通して県内の地場産業を元気づける意味も持たせているそうです。

さて、これからも新しいアイディアを盛り込んだ楽しい机や椅子が教室に見られるようになりますが、昔ながらの「頑丈さ」は決して抜け落ちないようにしてもらいたいものです。

地味な見方ですが、どんな便利な機能よりも、頑丈万歳!

野村 泰介(のむら たいすけ)

学校法人山陽学園 山陽女子中学・高等学校広報室長
今年創立125年の女子校の広報を担当しています。岡山市内唯一の女子校として、その特色をアピールできればと思います。

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop